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2分で読める子育てエッセイ№841『今さら1つくらい増えたから何? だよね?』

この春、息子のイチは小4になった。
新しい担任の先生は、優しそうな女の先生。宿題にもその優しさがあふれており「家のお手伝いを2つ以上」と過去に例のないお気遣いにワタクシ感激。・・・痛みいります。

新学期早々の宿題は、そのお手伝いに加えて、超楽勝なものだった。
「教科書5冊に名前を書くだけ~」
息子は一瞬でささっと自分の名前だけを書き込むと、ゲームの世界に旅立った。

ところが2日後、新しく配られたノートをみてワタクシ、ギョッとした。
出席番号を書くところにバツがかいてあり、その横に今年の出席番号らしき数字が書き込んであったから。
「これは・・・間違えたのね?」
気になってワタクシ、息子に確認した。
「もしかして・・・3年生のときの番号書いちゃったの?」
「うん!」
元気よく返事する息子には、全く凹むような要素はなし。そうだよね。タダ間違えただけ。学年が変わってすぐだもんね。

・・・あれ? ちょっと待って。昨日、ワタクシ学校への提出書類をいっぱい書いたよ? そのとき、息子に出席番号何番って聞いた気がする。
も・も・もしかして、出席番号ぜーんぶ間違えている・・・なんてことないよね。ワタクシ、ドキドキしていたら、もっと衝撃的なものを目にした。

「3年 イチ」

ひょーっ! あなた、今年から4年生ですけど~! ここ3年って書いちゃってますよ~!
ウッカリにもほどがある。ワタクシ慌てて、息子にこのことを告げた。

「あ~、そうなの?」

意外にも、1ミリも応えていない息子。
ふふふ、そんなことで僕を倒せると思うなよ。そんな貫禄さえ感じる。
「ここ、4年に書き直してよ~」
と言いながら、何気なく別のノートをみたそのとき、ワタクシ全力で卒倒しそうになった。
見るもの見るもの、ほぼすべてのノートがこれと同じスタイル。
3年にバツ印をつけ4年と書き直し。

うそーん。これ全部、やっちまったんですか~。
凄すぎるんですけど~!

どうりでさっき、声かけたときに全く応えていないハズ。
「今さら1つくらい増えたから何?」だよね? 
ひょーっ!

そのくせ、息子はこんなことで笑ってた。
「友達がね、まだ3年生の名札をつけて来てたよ、ふふふ」
笑っとる場合じゃないっつーの。イチのは証拠が残る。

秋になるまで、このしっかりと訂正の入ったノートを使うんだな・・・と思うと、思わず笑ってしまった。

息子らしいと言えば息子らしい。
悪くない。


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