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2分で読める子育てエッセイ№594『間違い探しが即始まる』

小2の息子が学校から帰ってこう言った。
「お母さん、クラスの友達と公園で遊んでくる」

おおっ!
体力が余っている小2の男子。
走り回っておいで!

「公園で宿題するね」
というので、いいよ~、と返事したら、ランドセルごと消えていた。

一体どういうこと?
気になって公園に様子を見に行ったら、滑り台のところに見慣れたランドセルと、お友達のものらしきものがバーン!
滑り台の一番上でキャッキャいいながら宿題をしている、うちの子とお友達がいた。

今日の宿題は最近の流行り、8個の中で同じもの2つを探せ。
大人でも本気で悩むレベル。
ワタクシもナチュラルに巻き込まれた。

※※※

夕方、時間になって息子がいい顔して帰ってきた。

「ただいま~」

こんどはメッチャ簡単な間違い探しが、即始まる。
さて、出かけたときと、帰ってきたとき何が違うでしょうか?

「ちょっと~! 上着どこに忘れてきたの~!」
「あれ~?知らん」

薄暗くなった夕方、夕飯づくりを放りだして公園に行くことになり、モヤ~っとしながら息子に聞いてみる。
「上着を置いてきたところ、覚えてる? 脱いだ場所は?」

すると、ちょっと考えて息子がこう答えた。
「家?」

いやいや。
持って帰らなかったから今から探しに行くところだよ?

続いて、息子が車に乗り込もうとした。

「あの・・・公園はすぐそこなんですが・・・歩いた方が早いよ?」

そこで息子に、ワタクシ流の忘れ物の探し方を伝えた。
「今日最後に遊んだところからひとつずつ遡ってみるよ」

これを言っておかないと、普通にスーパーにでも行きそうな勢い。

「なるほどね!」
ワタクシのモヤモヤとは裏腹に、息子は全く気にする様子もなく、飛んだり跳ねたり滑り台を逆走しながら宝探しでもしているようでメッチャ楽しそう。

幸いベンチの上にあってすぐにみつかった。ホッ。

帰り道、うっかり忘れものをした息子に思わず言ってしまった
「どこに置いたか覚えておきなさいよ!」
という言葉。
ブーメランのように自分に戻って、突き刺さった。


自分の事は棚に上げて言うよね~。
ワタクシ今年に入って一体、何回スマホ探した?
家の中とはいえ、い~つも適当にその辺においちゃうくせにぃ? 

自分が出来ていないことを言ってしまい、モヤモヤ、モヤモヤするので
「言い方悪くてゴメン!」
と、息子に謝ったところ

「え?・・・何が?」
すでにどうでもいい、済んだカスだった。


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