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№108【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『道1本を隔てて』

今年に入って虹をよく観る。多分過去最多の月1~2回のペース。このままいくと1年に20回は見れるハズ。虹を見るのは幸運の前触れと聞くけれど、本当のところはどうなのかな。



ある朝、道路を挟んだ向かいのご近所さんが2階のベランダで洗濯物を干しているので挨拶をした。するととっても嬉しそうに大きな声でこんなことを教えてくれた。
「ほら! 虹が出てるよ! シャッターチャンス!! キレイに撮れるといいね」
あ、バレてる。ワタクシがスマホを持ってたのを。ワタクシ、嬉しくなってこう言った。
「今年は虹がよく出ますね。今年に入ってもう4~5回目ですね~」

この辺りは虹が出やすい場所なんだろうか、運気のいい人がメッチャ集まっている地域なんだろうか、なんなら億万長者がドンドン出るいいお国なんだろうかと、ワタクシ、ウキウキしていたらご近所さんがすっごく驚いた。

「ええっ! 私、虹を見たの5年ぶりなの! そんなにしょっちゅう出てるの? 虹って」

うそーん! 
ご近所さんとわが家ってこことそこだよ? 道1本を隔てて、ほんの20mしか離れていないんですけど~! それなのに虹が見える回数が、こんなにも違っているってどういうこと?

いやいや、たかが道1本。されど道1本。道1本違うと違う学区、仲の良かったお友達と別々の小学校になることも経験済みのワタクシ。

もしかするともしかして、お向かいさんと我が家の間のこの道は、何かの境界線ではないか、と思い始めた。
「虹=幸運の前触れだとしたら、できることならこっち側が宝くじが当たる方だったらいいな~」
ちょっぴり欲張り始めたワタクシ。

その時ワタクシ、ハッとした。

そう言えば虹を見る回数が増えただけ「もし宝くじが当たったら~何しよう!」と夢見がちに言っている回数が増えているってこと?

もしかしてあの道は、脳内・お花畑の持ち主の境界線なのかなと思った。




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