№16【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『1回や2回で作れるとは思っていないから』
休日の朝、ダンナが牛丼屋に連れて行ってくれた。
そこでお得な朝定食を頼んだら「温泉卵」が付いていたのが運のつき。
温泉でもないところで温泉卵。
いいね。
すきっ!というほど好物ではないけれど、すきっ腹だったからか、ワタクシそのお店の温泉卵にすっかり魅了された。
もう、嫌な予感がしてきた?
早速、次の日の朝、ダンナから教えてもらった方法で温泉卵を作ってみた。
モチロン、朝は温泉卵丼のつもり。
沸騰したら火を消して、蓋をせずに12分
聞いていた通りうまく作ったつもりだけれども、出来たときに気がついた。
肝心の家族が起きていない・・・
ひょーっ!
聞いていたレシピは出来立てすぐにお食べ下さいってことだよね?
すぐに食べないときは、その卵を常温で放置しておくべきか、冷水につけておくべきか、聞いてないよ。
アワアワしている間に10分以上たってしまった。
もうこれ以上待てぬ。
卵を割ってみると、白身も黄身も超微妙。
思ったよりも火が入ってしまい、固まりきれない、ゆで卵モドキ、という中途半端な結果に終わった。
でも、ワタクシ的にはゆで卵とは違う。そこで名前をつけてみた。
メニュー名「のぼせてしまった温泉卵」
たぶん次の挑戦は焦ってしまい、時間が短く、白身と黄身がダルダルの卵になるはず。念のため、名前を考えておいた。
「カラスの行水がイケていると思っている温泉卵」
こんどは、しばらくチャレンジが続き、家族から
「また温泉卵丼~?」
とクレームが出てきたら
「一回目に、温泉卵が出来たときに、席についていてくれれば、こんなことにならなかったのに・・・」
と責任転嫁の用意もできている。
完璧。
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