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№26【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『これをお宝さがしと言うのか、言わないのか』

10円玉を財布から出したら久々に「ギザ十」だった。

ワタクシ10円玉は受け取ったときと、使う前に10円玉の側面のギザギザを確認する派、とそのとき気がついた。
それはもうナチュラルに、ささっと。


調べてみたらギザ十は、昭和31年を除く、昭和26年(1951年)から昭和33年(1958年)までの7年間だけ発行されていたとか。

「ふーん。そんなに短い期間だったんだ~」

さらに溝の数は決まっているらしい。ホントかな。

「魔法のメガネをもってしても、確かめる気にはなりません!」

クイズネタをみつけることができて、ちょっと嬉しい。



子どもの頃、500円札は使っていたけれど100円札を知らないワタクシ。時代が変われば、紙幣や硬貨の事情も変わる。

なので10円玉がかつての最高額の硬貨だったというところに、子供心にロマンを感じたのを覚えている。

だから、その証拠のギザ十をみかけたら使わずに手元に残しておいた。


今、振り返ってみたら、知らず知らずのうちに1番長い間コレクションしていたのはギザ十かもしれない。


ところが、きれいに並べて眺める、なんてことはせず、
「どっかにあるはず」
という程度のコレクション。

「あれ? あそこに置いておいたつもりだけど」

お宝を自分で隠して、自分で探す。
いや、これをお宝さがしと言うのか、言わないのか。


いいから、そのお宝を早くさがせ。
ふだん、部屋をキレイに片付けないからこうなる。


このままワタクシがギザ十を忘れ去って、例えば50年後、ワタクシの子供や孫が見つけたときに
「古銭が出てきた~!」
と喜んでくれたらいいな。

ただ1つ、雰囲気作りのため瓶に入れておくんだったと後悔。
いや、瓶から手作りしてみればよかった、とさらに後悔。

50年後にみんなに笑ってもらう仕込みを妄想できる幸せ。
できればギザ十に、そこそこ価値がついていてくれたら、なお結構。


こうして、また片づけを先延ばしにする、いい訳を手に入れた。












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