№05【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『「試してみよう、ひとつずつ!』
スーパーで買い物をしていたら、どうしても味見がしてみたくなった豆乳のヨーグルト。
「食べたい時が体に必要な物」
だと信じているワタクシ。
「豆乳のイソフラボンは、身体にいい感じで働いてくれるって言うじゃない?」
と、豆乳に関して超フンワリとした豆知識のみ。
どんな味がするのか。
食べたらどんな風に、いい感じなのか。
「知らんこと、試してみよう、ひとつずつ!」
と、ウキウキしながら買って帰った。
ところが、試食の段階で、ダンナに大きく水をさされる。
「これ、傷んでいるみたいな匂いがする。俺ダメだ~」
牛乳とかヨーグルトが体質に合わないダンナ。人が食べようとしているのに腐っている呼ばわり。
「ちょっと~! 今からそれ、ワタクシが食べるんですけど? いや、発酵食品だよ? そんなもんでしょ?」
と、ツッコもうと思ったその瞬間、思わぬ展開が待ち受けていた。
わが家の小鳥、キンカチョウ、ポワポワ兄ちゃんがすっごい羽音を立てながらダンナ向かって一直線に飛んできた。そしてダンナの頭の上でくるりと旋回したかと思ったら、全力で容赦なくダンナの頭をはたいて、戻っていった。
「え?え?え? ポワポワ兄ちゃんの羽で頭ハタかれた~!」
その気迫といったら、すさまじい。
スズメより小さい、体重わずか15gの小鳥だとは思えないほどの大迫力。ドラゴンでも降臨したようだった。
「なんか、ポワポワ兄ちゃん、ダンナに対して怒っとる・・・」
人の食べるものにケチをつけるな。
と言いたかったのか、単に一緒にワイワイしたかったのか。
コメントのタイミングが悪いダンナと、ツッコみのタイミングが抜群なキンカチョウが醸し出す、妙な雰囲気の中、ワタクシ1人こう思った。
ポワポワ兄ちゃんのお陰で『すさまじい』って言葉、人生で初めて使いました。
使い方、あってる?
サンキューね。
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