2分で読める子育てエッセイ№798『ドレスコードは、白以外』

ある日の夕飯、お祝い事があったので「焼肉」を食べに行くことになった。
この日の主役は娘。浮かれてしまったのか、ウッカリ白の服をチョイス。
「お姉ちゃん、珍しい～。いつもだったら『焼肉食べるのに白？　ドレスコードは、色の濃い服でしょ？』ってみんなに注意する側なのに」
とみんなにツッコまれた。
「いや、私は白でも汚さない自信があるから大丈夫」
そう言い張って、タレが飛び散ると予想される、焼肉に挑んだ。
帰り際、ダンナとワタクシそして小3の息子がお互いの服を見て大笑い。
「うわっ。結構服にタレ付いちゃってるね～」
口々に言っているところで、娘だけはノーミスでクリアしていた。
「ほら、私、全然服を汚してないでしょ？」
1人だけ、細心の注意を払って食事を済ませていた。
「おうっ。ワタクシ小学生の娘に負けとる」
大人として、ちょっぴり恥ずかしくなった。

次の日。ワタクシ、キーマカレーの気分だったので夕飯にたっぷり用意した。またもやドレスコードは、白以外の服が望ましい日。息子の口の周りにはカレーの髭が出来ており、ワタクシも知らない間に、しっかりと服にカレーを落としていた。
その中、娘だけは・・・以下省略。

さらにその翌日。今度はキーマカレーとほぼ同じ具材のため、残しておいた半分でミートソースを作った。そこで家族みんなにこうツッコまれワタクシ、初めて気がついた。
「お母さん、焼肉、カレー、ミートソースって、白い服NGの3大メニューが続いてるんですけど、なんかの挑戦状？」
結局娘は、ノーミスクリア。パーフェクトを達成した。

ところが、夕飯後の片付けで娘がお皿を運ぶお手伝い中に、ウッカリ服にミートソースをつけてしまった。
「ひょーっ！　せっかくパーフェクトだったのに。これは、アウト、セーフ？　どっち？」
これにより判定は持ち越し、挑戦はつづける流れに。
こんどのメニューは、ケチャップたっぷりのオムライスに決まった。
うけけ。