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言葉にできるは武器になる

断捨離のため本棚3個分ある本を売ることにした。月に1回は無性に断捨離したくなる日がある。頻繁(笑)

普段人におすすめしてもらった本は基本購入するようにしていたのですが、なかなか読む時間を作れておらず、溜まっていくばかりで、そのまま本棚に眠ってしまうケースが多かった。

そんな本をフリマアプリに出品し、売れて発送するまでの最大7日間、読んでアウトプットまですることを設定すると、片付けも捗るし、効率よく本を読んでアウトプットができるのではと思い、早速実践してみた。

読了までのスピードはあがり、自然に要点を押さえながら読めた。何より、その本はもう居なくなることが前提で、次はもうないので、アウトプット(読書メモ)を残すようになった。私の読書メモという位置付けで、売れた本のポイントと、感想、この本をどう自分の実生活で活かすかまで書けたらと思う。

今回読んだ本は「言葉にできるは武器になる」です。

ポイント

・伝わり方には不理解・誤解、理解、納得、共感・共鳴の4つのレベルがある

・言葉には2つある「内なる言葉」「外に向かう言葉」

 内なる言葉で思考を育て、外に向かう言葉でアプトプットする

・言葉が伝わらないのは思考が足りていない(=内なることばが育っていない)

内なる言葉を育てる(=思考を深める)

なぜ考えられているようで、考えられていないことが起きるのだろうか。それは頭の中には過去のデータが入っている「記憶領域」と新しいことを考える、生み出す「思考領域」の2つがある。思考していても、常に記憶領域とも連携されてしまうからだ。

よく勘違いしてしまう理由として下記があげられる。

・頭の中が一杯になった =よく考えたと誤解

・思考が進んでいくと最初に考えたことを忘れる

・断片的で文脈がなく、考えが散らかっていることに気づいてない

これらを一つ一つ意識し解決することで、深い思考ができるサイクルが回ってくるのだ。

Step1:頭にあることを全て書き出す

頭が空になると考える余裕が生まれる

Step2:T字型思考で思考を深める〈連想と深化〉

「なぜ」「それで」「本当に?」を繰り返す。なぜやるの?なぜそう思うの?なぜそうした方が良いの?

それで結局何が言いたいの?何がしたいの?どんな効果があるの?本当に意味があるのか?本当に自分の本音なのか?

Step3:同じ仲間を分類する〈グルーピング〉

時間軸、人称軸、事実軸、願望軸、感情軸など    

Step4:足りない箇所に気づき、埋める〈視点の拡張〉

自分の思考のクセを知る

Step5:時間を置いてきちんと寝かせる〈客観性の確保〉

時間を置くことで、ふとした時にアイデアが思いついたりとセレンティピティが生まれることもある。

Step6:真逆を考える〈逆転の発想〉

自分の発想は常に先入観があると考える。真逆=必ずしも否定ではない。真逆には3種類あり、①「できる⇄できない、強み⇄弱み」のような、否定の真逆。②「本音⇄建前、仕事⇄家庭、希望⇄不安」などの意味としての真逆。③「私⇄あなた、味方⇄敵、主観⇄客観」などの人称としての真逆。

これらの真逆を考えることで、自分の視点では考えられなかった可能性を探ることにも繋がる。

Step7:他の人の視点で考える〈複眼思考〉

自分の先入観を疑い真逆を考えることができたら、さまざまな視点に立って考えてみる。人は知らず知らずのうちに、常識の壁、仕事モードの壁、専門性の壁、時間の壁、前例の壁、苦手意識の壁、などあらゆる壁に囲まれているので、これらを取り払う。

自分の可能性を狭めているのは、いつだって自分である。

「外に向かう言葉」を磨く

日本語の型をうまく利用する。

1:たとえる〈比喩・擬人〉

たとえを使うことで、自分が言いたいことが自分だけのイメージではなく、他者にも共有できるようになる。

例)この一年はあっという間に過ぎ去った →この一年はまるで風のように過ぎ去った。

2:繰り返す〈反復〉

大事なことだから繰り返す。同じ言い回しや、単語を効果的に繰り返すことでリズムを作り、理解を促す。

例)自分に勝つ →自分に勝つ、何としても勝つ。など

3:ギャップを作る〈対句〉

2つの意味の異なる文章や、言葉を並べることで、言葉としての強さを表現できる。

例)ひとりにとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ

4:言い切る〈断定〉

断定は人々を導く旗である。明確な未来を打ち出す強さとともに、言葉を発する人の本気度が現れる。断言するほと、本気で信じている、断言できるほど熟考されていると感じさせられる。

5:感じる言葉を使う〈呼びかけ、誇張、擬態〉

行動させる目的。相手に呼びかけることで、自分に言われているように錯覚させる。

例)少年よ、大志を抱け。

その他にも、「疾走する、全速力で走る、かっ飛ばした、ひた走った」など動詞にこだわる、「解消と解決、顧客と個客、意味と意義」などの似て非なる言葉を区別するのも良い。

感想・学びと、意識したいこと

私がそもそもこの本を買ったのは、私は「言葉」に強いコンプレックスがあり、ここでいう「苦手意識の壁」があったからである。特に2つコンプレックスがあって、1つ目は、相手の言葉に対する自分の解釈、認識がズレることがあること、2つ目は人に強く意見を言えないことだ。1つ目に関しては、すでに意識していることだが、相手が発言したことに対して、自分の言葉で 繰り返すことを常に意識している。自分の言葉で言えないことは、理解していないのと同じだと思っているからだ。

聞いたその場で、自分の言葉に置き換えることで、認識のずれが起きないので、コミュニケーション工数を削減できるし、何より自分の思考が深まる。

2つ目に関しては、相手に強く言えないのは、自分に自信がないからだと思っていたが、掘り下げると、それは自分の意見に自信を持てていないこと、それはなぜか、思考の抜け漏れが発生している可能性があるので、あまり突っ込まれたくないから。その時点で私の思考は停止していると思った。

思考の抜け漏れが発生しないように、私が意識しているのことは、自分の思考パターンを知り、自分だけで解決しないこと。私は自分だけでは広げられない視点が多いことを知っているので(考えきれていないこともあるが、もともと引き出しが少ない)、思考の段階に合わせてそれぞれ適切な人に意見をもらうフローを組み込んでいる。それによって引き出しも増えていく。自分の思考パターンを理解することで、言葉を強化する適切な施策を打つことができる。

私はこの本を読んで、言葉に対する考え方に対して新しい何かを得たわけではないが、改めて言葉を強化する意識をしようと思えた。またいつも何気に使っている名詞や、動詞の類似単語を広げていき、言葉の表現(=外に向かう言葉)も強化していきたい。これは外に向かう言葉に長けている人が使っている表現を取り入れてみて、noteを意識的に書くことで強化しようと思う。


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