韓国コンテンツが幅広い世代にウケる理由
最近は、ネットフィリックスオリジナルコンテンツの『愛の不時着』『梨泰院クラス』や、huluの『Nizi project』などが、日本のコンテンツ市場を活性化している。
なぜ、韓国コンテンツが受けるのか、ちゃんと言語化されていたので、まとめてみました。
韓国コンテンツがウケる理由
・深い物語(ストーリー性)
・社会情勢とのマッチ
・現代的なジャンダー感覚
・文化、歴史的な背景
ずばり、この4つの要素がある。
1. 深い物語性
韓国ドラマは、日本以上に「物語に入り込む」ことに力を注ぐ。登場人物の一人ひとりの心理を哲学的なまでに掘り下げる。伏線をそれぞれ散りばめて、あとで回収するといった構成にも優れている。
『愛の不時着』の場合は、北朝鮮の脱北者に実際に話を聞くなど、視聴者が違和感も持つことなく感情移入できるように作られている。
2. 社会情勢とのマッチ
作品にその時の社会情勢を入れるのも、韓国コンテンツの特徴。今まで韓国ドラマでは、北朝鮮の人は悪人や怖い人として描かれることが多かったが、『愛の不時着』では、韓国人と北朝鮮人が恋に落ちるなど、人間同士として惹かれあっているものになっている。
2017年に発足した、ムン・ジェイン政権が、南北統一に力を入れている社会情勢が少なからず関係している。
3. 現代的なジャンダー感覚
『愛の不時着』では、女性経営者という自立したヒロインが、北朝鮮の軍人達と対等に話している。
主人公や経営者は能力があれば、男性でも女性でも関係ないというのが、見て取れる。
過去はお金持ちのイケメン男性が、恵まれない女性を幸せにするシンデレラストーリーが主流だった。
4. 文化、歴史的な背景
韓国社会の文化的なところや、北朝鮮と交友の深い国など、文化や歴史が見えるのも面白い点だ。
韓国は男性社会であり、親族経営が多い。特に就職が難しいこともあり、良い大学にでて良い教育を受けている人と、結婚した方が良い風潮が強いなども見えてくる。
韓国について知らない人にとっては、新しい気づきがあるので、面白いポイントの一つに入るだろう。
『Nizi project』 はアイドルオーディションコンテンツなので、少し毛色は違うが、YouTube同様で、裏情報などのリアルも知れるというのが一番の魅力だと思う。
さらに注目するべきは、オーディションを率いるプロデューサーのパク・ジニョン氏のコミュニケーション術だ。
誰かと誰かを比べて良い悪いではなく、その子一人ひとりが、前の自分と比べてで評価をしている。
パク・ジニョン氏のコミュニケーションの経営者としての立ち振る舞いがビジネスパーソンにも大いに参考になるとして、幅広い視聴者に受け入れられることになった。
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