【ネットギャリー】女性の覚悟 坂東眞理子著を読んで
先日もご紹介した「NetGalley」にて、着々と本を読んでいます。
※NetGalleyに興味ある方は、メディアパルさんの記事からどうぞ。
私が本を読むのは、通勤電車の車内か寝る前のひとときです。
本はやっぱり紙が好きですが、荷物が重たくなるのは嫌いなので、電子書籍も併用しています。
NetGalleyで最近リクエストして読み終えたのが、
坂東眞理子著「女性の覚悟」です。
私世代の女性向けに書かれた人生の指南書といえる書籍です。
この本を読んで、今の私が立っている位置を確認することができました。そして、仕事に対する考え方、これからの生き方を見つめ直すきっかけとなりました。
先日、子育てに孤軍奮闘する女性の姿を短歌に詠んだ記事を書きましたが、まさに『女性の覚悟』の中でも、ワンオペ育児・女性の労働などについて、著者からの温かいアドバイスがたくさん書かれています。
働きながら子育てをしてきた私も、やはりこのアンコンシャスバイアスにとらわれて、苦しい思いをしてきたのだと思いました。
「これが当たり前!私の生きる道!」と、いっそ腹をくくってしまったほうが、悩まず苦しまずいられたかもしれません。
今まさに子育てと仕事の両輪の若い女性には、自分自身の将来のために、覚悟を持って生きてほしい・・・そんなメッセージを発信してくださっているのだと思います。
また、子育てが終わった私達世代にはこんなアドバイスもあります。
老後2000万円問題は大きく取り上げられましたが、著者は人生後半期においては有形資産ではなく、無形資産が人生の豊かさに重要だと書いています。
お金はあったほうがいいけれど、それだけで心豊かな人生後期が過ごせるのだろうか・・・。
社会保障が機能している日本において、充実した老後暮らしはお金だけでは満たすことができない。
そんな価値観をあらためて教えてくれました。
そして、女性は親や配偶者、子どもに生活を支えてもらうような生き方をやめて、自立して生きようと書き綴られています。
たしかに、
子供の頃は親が育ててくれて、
結婚したら夫が家計を支えてくれて、
年老いたら子どもが助けてくれる・・・
私の頭の中には、こんな人生設計があったかもしれません。
誰かに支えられているうちは、真の「自立」ではない。
これは女性に限った話ではなく、男性も然り。
どんな事があっても、自分の人生に責任をもって自分で生きていくことができたときに、初めて「自立した」と言えるのです。
男女平等についてはさまざまな捉え方があると思います。
これは私の個人的意見ですが、性差による得意不得意は否定すべきではないと思っています。
また同様に、個人差による得意不得意だって存在します。
私は、社会全体がこの「得意不得意」を認め合い、
足りないところを誰かが補い、得意なことで埋め合わせるような社会であったら、苦しむ人はいないのではないかと思うのです。
蛇足ですが、
ひょっとしたら、得意なことが多い人が、不得意だらけの人に「もっと補えよ!」というのが今の社会かもしれません。
(これはどうしたら解決できるのでしょうか・・)
今、仕事と育児の両輪を回している若い女性には、「女」であることだけで諦めてほしくない。
この本を通して、著者が伝えたかったことはここにあるような気がします。
そして、子育てが終わった私達。
私達も年齢で諦めてはいけない。
誰かに支えてもらおうなんて、安直に考えてはいけない。
こんなメッセージを、私は受け取りました。
私は仕事を辞めようと思っていました。
苦手なことをいまさら克服してまで働く必要はないと思ったからです。
それこそ、夫に支えてもらって気軽に生きていこうと考えていたのです。
自分はもう、十分頑張ってきた
こんな甘い考えを、著者は見抜くかのように厳しく、そして優しく、私に語りかけてくれました。
私はまだ頑張れる・・。
頑張れば、それは無形資産となって、もっと先の人生を明るく照らしてくれる。
そんなふうに考えられるようになりました。
NetGalleyと出会って
『女性の覚悟』を読んで
私はまた少し、成長できた
そう思える52歳の誕生日間際の「マユミ」です。
みなさん、私のアイコンが変わったのにお気づきでしょうか。
これも、私なりの覚悟・・・。
そして拝読するnoteの中で、私だけお顔を知っていて、自分の顔は伏せているということへのささやかな罪悪感を拭うため。
きっと若い頃にはできなかったことですが、もう今さら守るものもなく、こんな顔くらい正々堂々出そうじゃないか!という、ちっぽけな「マイレボリューション」←古い??なのです。
今年は早々と梅雨が明けて、7月初旬の空は夏一色です。
それでも私は梅雨生まれのジメジメした女だなーと、一人思うのです。
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