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書評:戦略プロフェッショナル/三枝匡

Note初書評です。

久々にビジネス系の本読みました。

三枝匡さんの「戦略プロフェッショナル」。

といってもさとなおさんの「ファンベース」とか佐藤可士和さんの「クリエイティブシンキング」だとか読んではいたんですけど、なんていうかビジネス書らしいビジネス書っていうイメージではないんですよね。

そういう意味では今回のもそういった感じのライトタッチにビジネスのエッセンスを詰め込んだ本という位置づけが正しいのかもしれません。

何を書いたらいいのか、だれに書いたらいいものかと思うのですが、とりあえずの本題である書評です。


この本の一番いいと思ったところは途中に読者に疑問を投げかけているところ。

さぁあなたならここまでの情報からどうしますか?

といった類の質問です。

これはセミナーとか講義とかでも有効な没入感を作る手の1つでもあり、実際に読者に行動を促すという点に於いてもかなり有効な一手だったと思います。

手や頭を実際に動かすと言うのは、ライティングも含めて私たちが他の人達より少し意識的に行っている部分だとは思いますが、それでもこうやって本の中で機会提供してもらうというのはあまりなかったように思います。


またそこで私が導いたある種の答えは本書の「答え」に近いものではあったのですが、それが故にうまく導線が造られていることや、お膳立てがなされていることが分かり絶対ビジネスってこんな簡単じゃないだろうなぁと思わせてくれるものでもありました。


特に情報をしっかりと整理された上で提示されていること、大事な部分にはマーカーで線が引いてあるのではと思うぐらいにしっかりと説明があること、人間関係を気にする必要がないことなどがその容易さを生んでいると思います。




またこの本は物語形式の部分とそれに付随する筆者の言葉で話が進んでいくというのもポイントかもしれません。

それゆえに読みやすいですし、ビジネス本という堅さや冷たさが微塵も感じられませんでした。

そんな物語の中で最も重視されていたと思われる部分は、シンプルかつ明瞭な「選択」と「集中」でした。

このビジネス書における「当たり前」のセオリーを本当に重要な数個のフレームワークでやりきる主人公が描かれており、いかにそういったセオリーが机上で語られ、時に大きくズレを生んでしまうようなものであるのかということを感じさせる内容でした。


といってもまだまだ私はこの本の真価を知らないと思っています。

こういう本は今まで実際に数十冊単位で読んできましたが、最近読んでいなかったのは使う場所がなく実感がなかったから。

それは今でもまだあまり変わりません。

当時よりは少し会社というもの、社会というものがどう回っているのかが見えてきたかなというぐらいです。
ここ数年で数か月という単位で何社か見る機会を得ているので、そういう意味では今回の具体例の組織感とかも納得いくところとかは増えては来ています。

とはいえまだまだなので、この本は積読ならぬRe読としてたまに立ち返っていきたいですね。

引き続き、3部作残り2つも読んでいきたいと思います。


この本を読むきっかけとなったnoteの記事も載せておきます!


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