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脳卒中後の脳における可塑性と運動の相互作用 〜後編〜

こんにちは!
理学療法士をしているyukiです。



では、紹介する論文はこちら↓

*本note作成にあたり著者らとの関係はありません。

掲載雑誌:Current Opinion in Neurology, 2013
Impact Factor:4.207
参考文献数:30本(リンクにてpubmedへ)


では早速目次です!

前編のまとめ

まずは、前編の内容を簡単に振り返ります!(詳細は前編をご確認ください)

1. 脳卒中後の機能回復には、本質的な機能回復と代償的回復の2つに分類することができ、その回復過程には提示される環境や運動課題性に左右される。

2. 回復に環境や運動による影響もあるが、特にSensitive Period(以下、SP期)と呼ばれる、特に脳内での反応性(遺伝子的、電子生物学的、構造学的)が高まっている時期の脳内への影響は大きい。

ざっくりと伝えると、上記のような内容をこれまでの研究論文からまとめている内容でした。

より詳細な内容はこちらからご確認ください↓


この後編では、

”脳内で起こる自発的な回復”と”良質な環境”ではどのような関わりがあるのか、

”SP期と呼ばれる脳内の著しい変化がある時期の運動(課題特異的介入)”はどのような結果をもたらすのか

SP期を過ぎた後の脳卒中者の運動による可塑性はどのように変化するのか

をまとめていきたいと思います!


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5,255字
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