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運動と感覚に着目した中心型脊髄損傷の病態理解
こんにちは!
理学療法士のyukiです。
今回は、脊髄損傷からこちらのテーマでまとめていきたいと思います!
脊髄損傷は損傷部位によって、中心型、前型、後ろ型、半側型(ブラウンセカール)の主に4つの型に分けられます。
当然ながら損傷レベルによって、リハビリテーションで考えるべきこと、必要になることは異なりますが、本日は障害型として、”中心型”での損傷が生じた場合に考えるべきことをまとめていきたいと思います!
では早速いきましょう!
中心型脊髄損傷とは?
まずは基本的なことを整理していきます!
早速ですが、下記の画像をご覧ください。
言葉の通り、中心型脊髄損傷は脊髄の中心部の損傷のことを指します。
一般的に、脊髄損傷の中で最も多い型で特に頸髄の損傷で多いとされています。
症状の程度は当然ながら、その損傷の大きさによります。
というのも、脊髄の構造で知らなければならないのは、その型だけでなく、神経経路が非常に重要であり、細かく構造を知ることで病状の把握や程度、回復の程度が見込みやすくなります。
下記の画像をご覧ください。
これは、脊髄断面での主な運動路と感覚路を示しています。
ざっくりまとめると、
運動路は前索から側索に、感覚路は側索から後索にかけて神経路が多く存在している。
さらに重要なことは、それぞれの神経路でさらに上肢の神経、体幹の神経、下肢の神経が通る部分は決まっています。
例えば、錐体路と呼ばれる運動路の約8割が含まれる外側皮質脊髄路は、内側から頸髄、胸髄、腰髄、仙髄といったように神経路が並んでいます。
これを中心型脊髄損傷で考えると、損傷の程度によって上肢領域のみの損傷なのか、体幹や下肢が含まれるかが異なってきます。
そのため、損傷の程度でこの辺を把握するのは非常に重要です!
損傷の程度からは上記となりますが、脊髄損傷の病態理解で重要な事は神経路の構造を知る必要があります!
例えば、
腰髄1(L1)レベルの損傷であった場合
股関節を始めそれより抹消の大腿部、下腿周囲、足部周囲の筋群は全て障害が起こる可能性がありますが、上肢や体幹の麻痺は神経路自体も存在しないために当然ながら障害を認めないことになります⇩。
一方で
髄節レベルが頸髄5(C5)レベル損傷だった場合
当然ながら上肢筋群の多くは障害が見られることになりますが、体幹や下肢に関しては必ずしも重度の障害になるわけではなく、この辺が障害の程度によって症状が異なると言うことになります。
ここまでは、障害の型や程度、神経路の脊髄構造から中心型脊髄損傷をまとめていきました。
では、髄節レベルの脊髄神経路から予測される症状はどのようになっているか、十分に解釈できているでしょうか?
この辺を知ることで、髄節レベルや神経路のより詳細な解釈から症状の程度を予測したり、病態理解に繋げることができます。
病態理解と治療アプローチ
中心型脊髄損傷による感覚障害の特徴は?運動障害の特徴は?
この辺をもう少し深掘りしていきたいと思います!
そこを解釈するために知っておくべきことは下記の画像の通りです⇩
ここから先は
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