5千70年かかりました。
『約束の果て』 高丘哲次
ファンタジーノベル、大好きです。
好きなのですが、何冊もにわたる超大作物が多くてなかなか読み終わらないのです。
それはそれで読み応えがあって良いのですけれど。続編も楽しみですし。
この物語は1冊で完結します。
それでいて何冊も読んだかのような満足感。
5千70年もの歳月が一冊にぎゅっと凝縮ですよ。
ストーリーも壮大で映画のように楽しめるし、何よりも風景描写が素晴らしいです。
文章から、草木や花の香りがたちこめ、草原を吹き抜けるように風が巻き起こり、足元には石畳や草を踏み倒した獣道の感触、人ではない生き物たちの息遣いや躍動が感じとれます。
現代と太古の昔との時間の流れ方の対比も面白いです。
読みきった後の爽快感。
好きです。いい本に出会えました。
本から“呼ばれて”購入しました。その辺り別にファンタジーという訳ではありません。ただの日常ですよ。
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