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歴史・人物伝~松陰先生編番外コラム:ドラマ「蒼天の夢」のこと

歴史・人物伝~松陰先生編の番外コラムとして、2000年にNHKで放送されたドラマ「蒼天の夢 松陰と晋作・新世紀への挑戦」を紹介します。

このドラマは、司馬遼太郎さんの「世に棲む日日」を原作としており、吉田松陰とその弟子の高杉晋作の生き様を描きました。ドラマの基軸になっているのが松下村塾と松陰の家族です。

松陰役は歌舞伎の中村芝翫(当時橋之助)さん、晋作役は能楽師の野村萬斎さんが演じ、最初は反発していた晋作が徐々に松陰に心酔し、やがて松陰の志を継いで維新回天を成し遂げていくというストーリーです。

ドラマで印象に残ったのは、松陰が「雲がかかっていても、その上には常に青空が広がっている」と語るシーンです。青空はすなわち「松陰の揺るぎない信念」で、それは不変だということを言いたかったのでしょう。

その「揺るぎない信念」こそが、松下村塾に多くの人材を呼び、育てていく原動力になりました。一方で、「揺るぎない信念」ゆえに幕府にも本音で相対し、その結果処刑されてしまうのです。

次回からは、松陰が「松陰先生」と言われるようになっていく松下村塾について、さらに久坂玄瑞や高杉ら教え子たちを書いていきたいと思います。

noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!