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歴史・人物伝~信長編番外コラム:渡哲也さんが演じた信長

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が、8月30日から放送再開となります。主人公の明智光秀が、織田信長の家臣となって歴史の表舞台に登場してくるので、史実がどう描かれるのか楽しみです。

ところで、戦国時代を舞台にした大河ドラマでは、必ずといっていいほど登場する織田信長。過去、多くの俳優が演じてきましたが、それぞれドラマの特徴を生かしたキャスティングがされていました。

そのなかでも、「秀吉」に登場した渡哲也さんの織田信長は、圧倒的な存在感と威厳がありました。秀吉役の竹中直人さん、明智光秀役の村上弘明さんら家臣たちが、恐れおののきながら仕えていたのを覚えています。

渡さんの信長には、「人としての優しさや弱さも持ち合わせていた」との演出が施されていたと思います。それを家臣の前では決して見せず、「威厳」というベールで覆い隠していたのです。

本能寺の変での最期のセリフ、「神が・・・死ぬか」は、印象に強く残っています。そこには「なぜ自分がこの場で死ななければならないのか」という理不尽さと無念さが、短い言葉に託されていたのだと私は考えます。

最後に、渡哲也さんのご冥福をお祈りし、このコラムを閉じます。

ブログ版に信長編⑥~⑩を一括掲載しました


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