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歴史・人物伝~松陰先生編③全国を歩き、自分の目・耳で学ぶ

歴史・人物伝~松陰先生編の第3回です。

20歳前後の若さで藩校・明倫館で兵学を教える身となった吉田松陰ですが、学ぶことを忘れたわけではありません。地元の萩に居るだけでは机上の学問になってしまうと考え、遊学の旅に出ます。

松陰は、南の九州熊本から江戸、そして北は津軽(青森)までくまなく歩きました。兵学師範の松陰にとって、海外列強からの海防が最大のテーマとなっており、現地を訪れることで自らの目や耳で確かめたかったのです。

私事ですが、以前に津軽半島突端の竜飛岬を訪れた際、「吉田松陰詩碑」を見学し、「こんなところまで来ていたのか」と驚いたことがありました。交通機関のなかった当時としては、大変な道のりだろうと推察されます。

松陰は、津軽海峡に外国船が往来していることを知り、現地を確かめながら具体的な海防策を考えたのだと思います。机上だけでなく、実践することの大切さを体験し、学んだのではないでしょうか。

さらに松陰は、自身の知見を深めるため、江戸で多くの人物と交流するのです。

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