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Bak kut teh 肉骨茶の想い出

暑くて暑くてたまらなかったある週、切実にバクテーが食べたいと思っていました。このところ肌寒くなってきたので、その思いも薄れていくのかなと思いきや、体を温めてくれそうなバクテーがやっぱり食べたい。

バクテーはBak kut teh、漢字で書くと肉骨茶という少し怖い字面になりますが、マレーシアやシンガポールの中国系の人たちが食べる豚肉料理です。

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I've been craving for Bak kut teh recently. Although many of the foods did not fit my taste buds, it became one of my favourite.

暑いからこそ美味しいのかなと思っていたのですが、意外と寒さにも合うのかもしれません。

お肉がお箸でするっと骨から外れるくらい柔らかくなるまで煮込んであり、味付は五香粉や生薬などのスパイスです。白っぽいスープですが、マレーシアのバクテーになると色が黒くなるのだとか。

もともとは中国系の肉体労働者の人たちが力をつけるために食べていたそうですが、たしかにスパイスが効いたスープに骨付きのスペアリブがどーんと入っていてエネルギーがチャージできそうな食べ物です。ニンニクもごろっとそのまま煮込まれていて、味は胡椒が強いです。

写真には麺が映っていますが、大体の人はバクテーと白いご飯をセットで食べます。私は東南アジアのインディカ米が苦手で、いつもこの素麺のようなmee sua(ミースワ)という麺を頼んでいました。

たくさんのお店がありますが、私の一番は松發肉骨茶(Song Fa・ソンファ)のバクテーです。

ガイドブックにも掲載されていて、そして旅行者向けのガイドブックに載っているところは値段ばかり高くて味がいまひとつのお店もままある中、ここは本当に美味しくて、更に安いのです。

スープはどのお店でもおかわり自由で、何も言わなくても器の中に店員さんが目を配っていて、少なくなってくると継ぎ足しを勧めてくれます。

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カロリーが心配になってしまいますが、バクテー屋さんには必ずある、この豚バラの煮込みも大好き。甘辛い味ですが八角が強めなので、日本の豚の角煮とは少し違っているため、もしかしたら癖が強すぎると思う人もいるかもしれません。

カルディやAmazonなどでバクテースープの素を売っているのですが、この柔らかい豚肉を再現するのは大変そうで…シンガポールの人もおそらく自宅で作るよりも外に食べに行く方が多いのではないかなと思います。

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