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僕が旅する目的 #6 『電車から海を眺める』

電車に乗って、どこか遠くに行く時に、外の景色を眺めていると、とても幸せな気持ちになる。
いつもの街をだんだん離れ、知らない街の景色へと変わっていく。
日常とは関係のない世界へと向かっていく気がしてくる。
できれば、混んでいない電車の中からのんびりと外の景色を眺めたい。
時間を気にせず、仕事を気にせず、ただのんびりと。
電車の中から眺める景色の中でも、
いつまでも眺めていたい景色や、どこか落ち着く景色などがある。
今回は、僕がよく乗る路線の中から、海の見えるお気に入りの景色を紹介したい。

1、瀬戸大橋

どこか遠くに行ってみたくなる時があって、そんな時は、大阪からとりあえず西の方向に向かってみる。
そして岡山が近づいた時に、どうも海を渡るしかないな、なんて思うことがあると、マリンライナーの指定券を買って乗ってしまう。
岡山から四国に向かう電車は、とても旅をしている感じがする。
とても遠くに行っているような。
やはり海を渡るということには距離以上の何かがある。
瀬戸大橋を渡るときの風景は、何度眺めても飽きない。

マリンライナーからの車窓

子供の頃に初めて、瀬戸大橋を渡ったときは、ワクワクする気持ちもあったけれど、怖さもあった。
だけど、今は、のんびりと海の景色を眺めている自分がいる。
街の風景は変わっていくけれど、海の景色はほとんど変わっていないんだろうな、と思うと、子供の頃の自分に戻ったような感覚にもなる。

岡山からマリンライナーに乗るなら、とりわけグリーン車の一番前の席がおすすめだ。

マリンライナーのグリーン車一番前の席から

運転席のすぐ後ろに座席があるので、座席に座りながら、全面展望を楽しむことができる。
瀬戸大橋を行き交う対向の電車も間近に見える。
鉄道好きもそうではない人も楽しめるに違いない。


2、JR神戸線の須磨から明石の間

神戸の街は人も多くて、とてもお洒落だ。
僕にとって神戸は、距離的には近い街なのだけれど、文化的には遠くの街という感じがする。
だけど、神戸を過ぎて、須磨を過ぎたあたりから一気に景色が変わり、海が見えるところまで来ると、のんびりとした雰囲気になって、とても気持ちが安らいでくる。

新快速からの車窓

そびえ立つ明石海峡大橋を見ると、なぜか心が落ち着く。
非現実的なくらい巨大な橋が、日常の風景のひとつともいえる。
そんな非日常的な日常風景が好きなのかもしれない。

雄大な明石海峡大橋

あらためて考えると、神戸からそれほど離れていないところで、これだけ綺麗に海を眺めることができるというのは、いいなと思う。

3、東尾道〜尾道〜糸崎

尾道はとても好きな街で、たまに行きたくなる時がある。
尾道という街には、人を和ませる理想的な何かがあるような気がする。
そんな尾道の街に向かうには、福山で新幹線を降りて、山陽本線に乗って尾道に向かう。
尾道駅に近づくと、尾道水道という海峡が左手にあらわれて、尾道大橋が見える。
そうすると、いよいよ尾道に来たのだな、という感じがする。

左手に尾道大橋が見えるともうすぐ尾道駅


ここから尾道駅に到着するまでの景色がとても好きだ。
電車が尾道の市街地に入ると、半円を描くように街を大きく迂回してから、尾道駅に到着する。

尾道の街は電車から眺めても美しい

尾道の街の景色を眺めながら、駅に到着する感じがとてもいい。

そして尾道の駅について、駅を出るとすぐ海が見える。
なんと理想的な駅なのだろうか。

尾道から大阪へ帰るには、福山から新幹線に乗ることもできるのだけれど、逆の方向に向かって、三原から新幹線に乗るというのも悪くはない。
尾道から三原に向かう間の車窓もまたとても美しい。

尾道から糸崎へ向かう電車の車窓

今度はのんびりとした瀬戸内海の景色を眺めることができる。須磨から明石の間とはまた違った、よりのんびりとした瀬戸内海を眺めることができる。

こんなふうに、僕は、電車から景色を眺めることが大好きだ。
景色を眺めながら、音楽を聴いたり、本を読んだり、ネットサーフィンをしたり。
とても贅沢な時間を過ごすことができる。
もっと自分のお気に入りの路線がたくさんできるといいな、と思う。



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