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世界と繋がる

どうも、世界中冒険したいけど
食事の時は味の想像ができる安定のものしか
食べない冒険心皆無の私です🙋‍♀️
でもお酒は初見のものでも
焼酎以外、何でも飲みます🍻笑

色んな国に出向いて色んな人と出会うこと。
それが私にとっての世界と繋がるということ。
でもそれは綺麗事ばかりではないのだ。

セブ留学時代の先生から
「オンライン英会話を始めたんだけど
良かったらどう?
もし興味のある子が周りにいたら
教えてね!」と急に連絡が来たのが
最初だった。

語学学校で過ごした1ヶ月だけの
付き合いだった彼女とは
実に6年ぶりのコンタクトだった。
「仕事が忙しいから今は余裕ないかな〜
でも興味がある子がいたら紹介するね!」と
当たり障りのない返信をしたその時から
私は何となく「生活が厳しいんだろうな」と
感じていた。

コロナで留学生が入国できなくなった今
語学学校で英語の先生だった彼女の仕事は
どうなったんだろう…

それから数日経って
また彼女から連絡が来た。
「お願いがあるんだけど…」の
一言だけだった。
オンライン授業、うまく集客出来てないのかな
なんて思いながら
「どうしたの?」と聞くと
「少しでいいからお金を貸してほしい。
来週の旦那の給料日まで、子供達の
おむつやご飯を買うお金がない」
との事だった。

「あぁー、お金の話か…やだな」
正直な私の気持ちだった。

お金は人間関係を簡単に壊す。
お願いする方もお願いされる方も
決して気持ちがいいものではないだろう。
でも彼女が6年ぶりに連絡をする
元生徒に藁にもすがる気持ちで頼んできた事も
理解していた。
それでも私はなかなか返事を返せずに
「どうしたらいいのか」なんて考えていた。

こんな時はきっと
貸しても貸さなくても
心がモヤモヤするものだ。

彼女との関係は在学中も
決して濃いものではなかった。
でも、彼女との楽しかった思い出を
今でも思い出せてしまう。

きっと私はそのお金がなくても
明日の生活に困ることはない。
髪を染める、服を買う、旅行に行く…
自分の為に使う10,000円はすぐに出せるのに
ギリギリで助けを求めてる人に差し出せない
10,000円にどんな価値があるのか。
汗水流して稼いだお金は大切だ。
でも、どんなに頑張って働いても
お金に支配されてちゃ意味がない。
結局、たかがお金、されどお金なのだ。

そもそも私と彼女に
壊れるような関係なんてない。
壊れてしまう関係を考えるよりも今
力になれるのならなるべきだ。

「返すのはいつでもいいよ!
これは私からのお願いなんだけど
これから英語で困ったことがあったら
助けてよ」と私は10,000円を
送金することにした。
贅沢をしなければ彼女たち家族4人が
1ヶ月生きていけるだろう。

お金を貸す事を人助けだとは思ってない。
困ってる人みんなに伸ばせる手が
私にあるわけでもない。
これで彼女を救ったつもりに
なってるわけでもない。
でも、私はそう言う現状にある国を旅して
人々の笑顔に、自然に感動し
感覚を培ってきたのだ。
だから、今回は
自分が出来る範囲で求められたことに
応える事にした。

その考えに至るまでに葛藤した自分が
なんだかちっぽけに感じた。
きっとこういう葛藤も
世界と繋がる、ということなのだろう。

色んな気持ちが膨らんで
なかなか寝付けず、寝不足のまま出勤し
1月から一緒に働いている派遣仲間に
前日の夜の出来事を話した。
いつも陽気な彼女は少しドヤ顔で
「まぁ、その人からお金が返ってこなくても
その優しさは色んな形で
あなたに返ってきますよ」
と言ったのが忘れられない。
全くその通りだ…
というか、もうすでに貰いすぎているのではと
思えるくらい旅先で人の優しさに触れてきた。
それは「お金」という形ではなかったけれど
私はたくさん助けられてきた。

私の事を「優しい」と彼は言うけど
私が優しくなれるのは
周りからたくさんの優しさを
貰ってきたからだ。

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