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人生は選択の連続

他人同士だった2人が出会って、好きになり、この人と一緒に生きていきたいと思うこと。流れるように2人は将来共に歩いていくことを決めた。サプライズプロポーズというけじめをもって。

それから日々考える事は「選択」だ。もちろん2人とも結婚にむけてのことはすべて初体験。30代を超えていい大人なのにと、決してそんな風に思うことはない。年齢関係なく、なにごともどんな時も経験を積んでこそ知っていくのだ。とにかく結婚に向けての決めごとは思った以上に多い。

・住む場所
・お金のこと
・仕事、働き方
・家族計画
・結婚式
・結婚指輪

細かく言えばもっと出てくる。

様々なことを選択していく2人がすることはまず話し合い。そこから項目をリストアップして共有していく。目に見えるように、考えなくてはいけないこと、把握すべきことを明確にしている。とても業務的にこなしているけれど、その作業を通してお互いの考えや心理的なことも垣間見えて面白い。これから家族になっていく人と初めてのすり合わせ作業みたいな。性格も出るものだから、2人の傾向が分かって面白いのだ。

しかし女性は結婚に伴い様々な物を書き換えするという物理的な作業もたくさんある。夫婦別姓を問う流れになるのは自然なことかも知れない。重要な役職についていたりする女性などは本当にタイミングを見計らうということも余儀なくされるんだろうなと考えさせられる。もちろん結婚に対する責任感や重さは男女イーブンだとしても、紛らわしさ物理的な量でいくと姓を変える側は大変だ。生活に関することだから余計にだ。

これも含めて結婚というのは、こういっためんどくささ、不安さも乗り越えていける人とこそできるものだと改めて思う。決して「結婚」という世間における肩書のために手に入れるものではない。自分の安心感のために手に入れるものでもないと実感している。この年齢まで独身でいた意味も自分の中で腑に落ちる。我儘な自分はきっと若ければ、何かと結婚に対して文句を言ったかも知れないと思う。今この年齢になり、何かを多少犠牲にしても良いと思える、腹をくくれるようになったのだ。遅いことは自覚しているけどきっと私にはこのタイミング、そして今の彼だからこそできた選択なのだろうと思う。

人生はこんな風にして紡がれていき、走り続けることを余儀なくされることも思い知らされる。現状維持でこのままでいいかなと悩みながらも淡々と走っている最中で何かに出会い、新たな道が開かれていく。その道を走ることを選んで新しい景色を見つけていく。その景色が自分にとって良い物かどうかはその時にならなければ分からない。そしてその道を選んだことにより、1人で淡々と走っていたのが、今は一緒に並走してくれる人がいる。だからきっと息切れしても、怪我をしても恐れることはない。逆に手を差し伸べる気力体力もつけておきたいとも思う。

結婚に大きな憧れもなくキラキラとしたお嫁さん像は私にはないけれど、こうやって共に汗水たらして走ってくれるパートナーがいる泥臭い方がとてもリアルでしっくりくる。

人生は選択の連続。これは生きていく上で決してやめられないこと。その選択に間違いか不正解を問うのは愚問であり、きっと死ぬまでその答えは分からない。できることは、選んだものを正解にするような生き方をしてみたい。これが間違いだなんて悲しいことを想いながら生きたくはない。

私が選び選択した人との人生を。新たな人生がまたはじまることへのワクワクと不安。

窓の外の新緑が美しくゆらめき、私に時々問いかけるけど。そんな季節の中で環境の変化も受け入れたいと想う。立ち止まってもいいし、こうやって私と向き合う時間を忘れずに。なによりも選択したものに私自身が責任を持っていたい。決して相手ありきではなく、自分ありきであること。ここまで生きてきた自分のプライドを忘れないでいたい。

私の人生の選択は続いていく。
問い続けながら、そしてまっすぐその道を見つめながら。


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