心の本棚

彼が今はあえて自分を見つめる時かもなんて冗談っぽく口にした。なんか本当にそうかもなんて。東京など都会での新型コロナの感染爆発はもう避けられない状況だ。

こういう時、今までできなかった何かをはじめてみたり、触れるべきものを探したり。新たな自分に出会えるチャンスでもあるかも知れない。

昔から言葉は大事にしていて、好きな言葉は何度も見返す。その時、その時に自分の環境や状況で出会う言葉は違い、心への響き方も違う。

私の心の本棚よりいくつか。

Don’t look for the beautiful scenery.
Something beautiful is found in the scenery.
美しい風景を探すのではなく、風景の中に美しさを探すのだ。
- ゴッホ

ゴッホは私が小学生の時に初めて知った画家。彼の伝記を小学校の小さな図書館で読んだのを今でも覚えている。この言葉はもちろん大人になり改めて知って、思いとどめたもの。常に見えるものはみんな一緒。でも見え方、捉え方はそれぞれだ。さらにそこからどんな風に感じるかもそれぞれ。私は私の美しさを見出したい。私だけの感性で。

Happiness is a state of mind.
幸せは心が決める。
- ベニシア・スタンリー・スミス

これも同じで心の持ちよう。ネガティブな状況も未来を創造する時間として受け止めて肯定していけるか。今の状況を不幸と思えば、不幸。今の状況でも足るを知り、満足だと思えるか。しんどい時間もふと青空を見て綺麗だと思えるか。心の持ちよう。物事も幸せの定義も、心次第。

Everything comes to those who have patience and wait.
何事も辛抱強く待っている人の下にやってくるのです。
- 作者不明

私はどちらかというとせっかちな方だと思う。焦ることもよくある。答えが早く欲しいと思うこともある。だけど焦ってうまくいったことはなにひとつない。なんでも熟して分かることがあり、そして耐えてこそ見えるものの価値は何事にも代えがたいもの。それが大人になりようやく少しずつ分かってきている。この状況も、私達の地球、人類にとって大きなシグナルで未来への重要な橋渡しかも知れない。未来につながれるものならば、今はそっと耐えるべき、耐えられるべき問題じゃないかと思う。いや、思いたい。

今、窓から見えている青空は優しくて、きっと気温も温かいと想像できる。本来であれば桜を愛でながら、たくさんの人の笑い声と陽気な雰囲気を感じられる週末だ。だけど、今はそっとこの窓から見える景色を楽しもう。自分と向き合う時間を大切にしてみよう。

私たちは何も失わない。命がある限り。私たちは離れない。この声や言葉がある限り。そして想いがある限り。大切な人を守り繋がっていける。

あなたの心の本棚にはどんな言葉がありますか。

好きな言葉たちを今改めて胸に抱きしめて、自分の心を見つめながら未来を想像しよう。


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