【育児】人間の言語能力ってすごくない?
先月、こういう記事を書きましたが↓
我が家の2歳息子は、「ピアノえほん」というおもちゃでクラシック音楽に興味を持ちました。
最初に好きになったのはホルストの「ジュピター」と、ヴィヴァルディの「春」。
しかし、少し前からはベートーヴェンの「第九」も聴くようになりました。
あるとき、息子がピアノえほんで第九を再生していたら、夫(元・合唱部)がそれに合わせて本物の歌詞を歌ってあげたのです。
ドイツ語の独特な響きが面白かったのか、息子は「もう一回!」と、何度も夫に頼んでいました。
そして、YouTubeで「ジュピター」や「春」を聴いていた息子は、第九もYouTubeで聴くようになりました。
さらに、私の父が遊びに来た時には、「じじ、"こうきょうきょくだいきゅうばん"を歌って!」と言って、祖父を困らせていました(笑)
(私の父は歌やお遊戯が嫌いすぎて、幼稚園を登園拒否していたというとんでもないエピソードがあります)
そうして1週間くらいたった時でしょうか。
その日、私と夫と息子は同じ部屋にいましたが、全員別々に違うことをしていました。
すると息子がおもちゃで遊びながら突然、
「だいねー ざうばー びんでん びーでー」
(Deine Zauber binden wieder)
と、第九の歌詞の一部を口にしたのです。
あまりに突然のことで、私も夫も「ハハッ、この子第九歌ってるよ」と流してしまいました。
そして10秒くらいたって「…え!!?」と、コントみたいな驚き方になりました。
それから我が家では、たびたび誰かが第九の有名なところを口ずさんでいたり、YouTubeで第九の動画を流していたりと、しばらく「第九づくし」の生活になりました(^_^;)
(第九は私も一応、大学の時に歌っています)
私と夫は、息子を見ながら「2歳でドイツ語を覚えるなんてすごいねぇ」と話しました。
…が、そこで私はあることに気づきました。
私「ねぇ、ドイツ人の2歳児って、ドイツ語をしゃべってるんだよね」
夫「だろうね」
私「すごくない?」
夫「うん…もっと発音が深いんだろうねぇ」
ドイツ語を習ったり、ドイツ語の歌を歌ったりしたことのある人はわかると思うのですが、ドイツ語って発音が難しいですよね。
例えば息だけで「〜ッホ」とか「〜ッハ」っていう発音を語尾につけなきゃいけないとか(しかも強くはっきりと)、
口を「ウ」の形にして「イ」と発音しなければならないとか…
日本語の常識だと「!?!?!?」ってなることだらけです。
それをドイツ人の幼児はクリアしているというのか…!?
日本人の大人で、第九に挑戦して苦労している人たちがたくさんいるというのに。
すごくない!?!?!?
ちなみにこのことを私の母にも言ったら、
「それを言ったら日本語だって、他の国の人からしたら難しいでしょ!」
と半ば呆れられましたが、確かにそれもそうなんですよね。
今まで深く考えたことはなかったけど、どの国の言語だって、小さな子どもが当たり前に習得していくのってすごいことじゃないですか?
なんか、人間がやってることってすごいな…
人間の能力ってすごいな…
と、しみじみ思いました。
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