自分の弱さを見せられますか？

誰にでも、長所と短所があります。誰にでも、出来ることと出来ないことがあります。誰にでも、強い自分と弱い自分がいます。

それなのに…

“「自分の本心」や「自分の弱さ」をさらけ出すのが怖い”という人は多いものです。日本人は「打ち明ける」より「我慢する」「耐え忍ぶ」傾向が強いので、自分の弱さを「打ち明ける」ことをよしとしない人もいるのです。

自分の本音を打ち明けること

自分の本音を打ち明けることは、人間関係を深め、コミュニケーションを深めていくために、重要なのです。なぜなら、「自分の秘密」「自分の弱さ」「自分のマイナス」を打ち明けることで、相手との心理的距離が近くからです。自己開示するほど、親近感がアップするのです。

社会的浸透理論

心理学者のアルトマンとテイラーは、「自己開示を通して、お互いに相手のことを知ることにより、相互の信頼が増し、好意的な関係が形成される」と提唱しました。他人に話さない内容を自分だけに打ち明けてくれた．．．そうした心理的交流が、人間関係を深めるのです。

相手との心理的距離の塩梅を観ながら

自己開示は相手との心の距離感がどの程度なのかを知ることが大切です。例えば、初対面でいきなり、「子どもの頃、虐待を受けていまして．．．」なんて言ったら、相手はドン引きするでしょう。ですから、相手の心の開き具合に合わせて、少しずつ行っていくのです。

自分が自己開示をすると、相手も自己開示をしてくれます。これを「自己開示の返報性」と言います。お互いに心の中を開示できたら、人間関係を深めていくこともできるのです。

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