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お金の教養

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お金のリテラシーを高め、大切なお金を守る為のノート。 「お金とは何か?」を追求し、 お金にあるイメージや固定概念を壊していく。 そして、お金の教養を身につけ、人生に活かしていく。
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2018年4月の記事一覧

お金持ちには雅趣がある

私には貧乏を誇るなんていや味な、ひねくれた気持ちはない。どうかして、たっぷりとお金を残したいものだと、いつも思っている。恒産があれば恒心を生ずるといふ諺をも信じている。貧乏人根性といふものは、決していいものではない。貯金のたくさんある人には、やっぱりどこか犯しがたい雅操がある。
〜太宰治著「金銭の話」〜

太宰治は井原西鶴の「日本永代蔵」や「世間胸算用」を熟読玩味することによって、貯蓄の極意を体得

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お金は本来繁殖力が強い

私は印刷所のために背負った借金をだんだんに返し始めた。着るものは質素なものに限り、遊び場所には絶対に顔を出さなかった。釣りにも漁にも決して行かなかった。…商売相応に手堅くやっていることを人に見せるために、方々の店で買った紙を手押車につんで、自分で往来を引いて帰ることも度々あった。
〜フランクリン著「フランクリン自伝」〜

アメリカ資本主義の育ての親であったフランクリンの自伝は、世界中の人々に勇気を

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戦国武将の守銭奴ぶり

経済雑誌といえば利欲一点張りの我利我利記事ばかり。それをおもしろく、わかりやすく、楽しく読ませたい。
「経済マガジン」第一巻第一号=ダイヤモンド社

ダイヤモンド社の創業者で、有名な経済ジャーナリストでもあった石山賢吉が創刊した「経済マガジン」に、「戦国武将の守銭奴ぶり」と題する次のような読み物がある。

「人類の金銀に対する欲望は永遠である。丹碧燦然たる奈良朝の文化も、兵乱に明け、兵乱に暮れた弱

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梅、松、桜よりお金

人の家にありたきは、
梅、桜、松、楓、それよりは金銀米銭ぞかし。
〜井原西鶴「日本永代蔵」〜

西鶴は花木よりお金なのだ。

西鶴は「倹約」を強調する。
「士農工商のほか出家神職に限らず、始末大明神のご託宣にまかせ金銭をたむべし」
※始末…倹約のこと

金持ちになるには
「長者丸」という丸薬を勧めている。
その中身は、
「朝起五両、家職二十両、夜詰八両、始末十両、達者七両」
つまり、家職40%、始

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銭なき男は帆のなき舟のごとし

金が敵(かたき)
なかなか巡り合わない。金儲けは難しいと、敵にかけた意味と、大金を持ったために害を招くの意味にも使われる。不和や反目の生ずるのもみな金のためである。金と女がかたき
〜守随憲治監修「故事ことわざ事典」〜

「銭なき男は帆のなき舟のごとし」
男はお金がないと動きがとれない。

イギリスのことわざには、
「金なき健康は半病人なり」とある。

ロシアの文豪ドストエフスキーは嘆いている。

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一番大切なものは金である

後世へわれわれの遺すもののなかに
まず第一番に大切なものがある。
なんであるかというと金です。
われわれが死ぬときに
遺産金を社会に遺して逝く、
己の子供に遺して逝くばかりではなく、
社会に遺して逝くと言うことです。

〜内村鑑三「後世への最大遺物」〜

内村鑑三は若い日、

「億万の富を日本に遺して、日本を救いたい」

と考えをもっていたそうです。

日清戦争勃発の中、

「われわれの今日の実際

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学校では教えない歴史を知ると見えるもの

平清盛は瀬戸内海を制した。
平氏の繁栄は、武力によるもの。
学校の教科書には、
そのような背景しか書かれていない。
しかも、1時間程度で軽く流して終わり。

しかし、
父 忠盛が行なっていた宋との貿易。
それを大きくした清盛の日宋貿易。
貿易から得た莫大な利益。
その財力があったからこそ、
朝廷に媚びずに権勢をふるえた。

織田信長もしかり。
なぜ、強かったのか?
貿易による利益を独占していたから

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