戦国武将の守銭奴ぶり

経済雑誌といえば利欲一点張りの我利我利記事ばかり。それをおもしろく、わかりやすく、楽しく読ませたい。
「経済マガジン」第一巻第一号=ダイヤモンド社

ダイヤモンド社の創業者で、有名な経済ジャーナリストでもあった石山賢吉が創刊した「経済マガジン」に、「戦国武将の守銭奴ぶり」と題する次のような読み物がある。

「人類の金銀に対する欲望は永遠である。丹碧燦然たる奈良朝の文化も、兵乱に明け、兵乱に暮れた弱肉強食の武家時代も、信用組織の高度に発展せる昭和の今日も、財宝の観念から全然離別し得ないことは一律であり、我が国の歴史も決して、人類永遠の金銀欲の例外でないことを示しつつある」

歴史の教科書に書かれているのは、
大半が政治的側面のこと。つまり、権力争いがメインの流れになっている。朝廷や武将の武勇伝が自慢話的にそして英雄伝的に書かれている。
歴史を英雄伝として観るのも面白いですが、
人としての側面から観ると、強い金銭欲と物欲が根底にあり、それを自分のものにしたいという、人間らしさを感じます。

人間の根底にある単純な欲求は、
昔から何ひとつ変わらず、
最も強いエネルギーを生み出すのですね。

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