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#339 読書記録「君のクイズ」〜私は踊らされる側の人間

2023.5.13.
昨日の記事でも書いたのだが、最近voicyで新しくフォローしたパーソナリティさんがいる。広告プランナーのRei Hanadaさん。電通でクリエイティブ部門に所属されている。

名前で検索したら、電通のリクルーティングサイトに出てきた!(まずリクルーティングサイトの手の込みようがすごい〜)↓


この方、本当に広告作りが好きで、企画を考えることが好きなんだなあ。voicyでの配信では企画についてなどを話しているのだが(まだ配信始まったばかり)、初回はご自身の話をされていた。

学生時代から広告に興味をもって映像制作などをしていたが、電通に入社してからは希望の部署には行けずに腐る。個人的にいろいろなことを試す中でハマったことがドローン撮影。続けているとSNSで話題になり、SNSの運用や企画についての案件が回ってくるように。ついには行きたかったクリエイティブ部門へ異動。

いやあ、才能と努力とチャンスを生かす力と…運?タイミング?
人生何が起こるか分からないけれど、ずっと流されているだけでは何も掴めないよね。


Rei Hanadaさんが最近オススメしていた本がある。
「君のクイズ/小川哲」である。

生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。

読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!

朝日新聞出版HPより

クイズ番組の決勝で、問題が読まれる前に回答し正解した対戦相手の八百長について調べるうちに、八百長ではない可能性が…?

もうそのさわりだけで興味深い話である。

いろんな方のおすすめで積読がたくさんある中だが、気になるのでこれもリストに加えた。一度気になりだすと、どうにかしてすぐに手に入らないかと考え始めてしまう。でも…本は高いので、全部買っていたらキリがない。

①図書館で借りる
無料というのが魅力である。先日見つけ出したオシャレ図書館で検索。在庫なし。予約…460件!?これは手に入れるまでに相当時間がかかってしまう。やめとこ。

②ブックオフに行ってみる
もし置いてあれば多少安く手に入れることができる。去年の秋に出ているようなので、新作・話題作の棚を確認。見当たらない。いや、「品切れ中です。お売りください。」という札が立っていた。そうか…結構話題なんだなあ。

③普通に本屋に行ってみる
どのくらい人気なんだろうか。取り扱われ方で話題っぷりも分かるというものだ。うーん、見当たらない。検索機で調べると…なんと在庫なし。本屋、お前もか。

④Amazonで買う
どこにもないぞーと母にLINEすると、「もうAmazonで買っちゃえば?」との返信がきた。なぜブックオフになかった時点で調べなかったんだ。
検索すると…普通に買える。しかもお急ぎ便で明日届くと。ポチリ。

この本は人気なんだか人気じゃないのかよく分からなくなってきた。


何はともあれ

ゲットしたーーー!!!

翌日、手に入れることができた!

そして今日、2時間ほどで読了。本を読む習慣のない私にもサクッと読めるなんとライトな1冊。読書好きの方は一瞬で読めるのでは?



とても面白かった。
と同時に、広告プランナーさんが好きそうな話だな、とも思う。

クイズとは何か、クイズ番組とは何か。問いながら主人公が真相へと近づいていく。

もし、この物語の中のどこかに自分が存在するのであれば、私は恐らく「踊らされる一般人」の中に属するだろう。八百長の真実が気になり、クイズ王のフォロワーになり、いろんな人の見解を読み漁る…なんて浅はか。

クイズ王側の発想ができないところが、自分が広告業界に向いていなかった理由なんだろうなあ。

でも、「子供たちがやりたくなるような授業を考える」ためには、クイズ王側の発想や企画を思いつく力ってある程度必要なんだろうな。なので、考えて考えて考え続けていくしかないのだ。

君のクイズ、おすすめ。
読むとクイズ番組を見る目線が変わりそうだし、ちょっと雑学も増える!
◇誤読三兄弟「乳離れ」「続柄」「他人事」
◇アンナ・カレーニナ
◇日和山



#教員エッセイではない
#積読溜まっとる
#君のクイズ

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