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リモート取材の改善策を考える

ちょっとほったらかしにしてしまいました。

仕事がなんだか急に忙しくなり、困ったものです。


先日、人生初の“リモート取材”を行いました。もう、巷では結構浸透し始めてるようで。お願いしたライターさんは、元気よく「もう2回ぐらいやってますよ〜」と言っていたので、心強いわーと思って臨みましたが、まさかの顔を出さないという(苦笑)。参加者から総ツッコミを喰らい、まあ、相手がそういう系の方だったので笑いに変えてくださり「つかみはオッケー」みたいな感じになれたので、この場合においては、よかったのかなと。


突然ですが、私は部屋があまり綺麗ではありません。CDも雑誌も本もマンガも、ましてや服も好きなので、収拾がつかない感じになっています。THE YELLOW MONKEYとL'Arc~en~Cielが好きなので、DVDやライブグッズも溢れています。極め付けは、10年近くやっていた仕事の関係で、某アイドル事務所のCDやDVDも大量に、写真集まであり、なんてこった!な部屋になっています。


それでも、リモート取材。さすがに、会社の会議なら“ご存知”のメンバーとしか顔を合わさないので、カメラオフできますが、“取材”ですからね。「はじめまして。本日はよろしくお願い申し上げます」するのに、カオナシでは礼を欠くかなと思い、徐々にやっていた片付けを急ピッチで一角だけ綺麗にしまして、“リモートスペース”を作り臨みました。


まだ、私も短期間に2回経験しただけなので、利点を挙げるのがとても難しいですが、いい面と悪い面というのは必ず存在すると思うので、考察したいと思います。


ライターさんを立てて取材をする場合、私のすべきことは、時間配分と話の舵取り、そして聞き手として徹すること。リモートだと、これがなかなかに難しい。隣にライターさんが座っていれば、そろそろ時間やばいですよ、と時計なりレコーダーをそっと指差してコンタクトがとれます。が、リモートではそれができない。なので、事前打ち合わせで「この質問には20分」「この質問はさらっとでいいから5分」と目安時間をお伝えする方法を取ってみました。じゃあ、それが思い通りに行くかといえば、思い通りには行かないのが取材です。

話の舵取りも同様で、質問シートを指差して、時間が迫ってきてるので、こちらの質問先に聞きましょうか、とライターさんに指示することができます。リモートで難しいのは、誰が誰に向かって話してるか、を明確にできないこと。

対面であれば、編集者がライターさんに「こっちの質問聞いて」と言っている図は、編集者がライターさんの方に体を向ける、ライターさんの目を見て言う、で解決できます。でも、リモートは体の向きを変えても、ライターさんの目を見て言っても届きません。その場にいる全員と共有することになってしまうのです。これがなかなか。。

また、全然違う方向に話が逸れたり、相手が話しにくそうにしていたら、話題というか聞き方を変えて聞くのが普通だと思うのですが、ライターさんがうまく処理できずにいたら、私が回さないといけなくなります。そのカットインの仕方が難しい。対面でさえ難しいのに、リモートだと下手したら、会話をぶった切って入らないとなりませんからね。これは、対面でもリモートでも難しい。想定はしていたので、とりあえずは、なんとか名言引っ張れるぐらいはできたので、御の字でしたが。


一番困ったのは、聞き手としての存在。頷いたり、興味を持って聞いたり、口に手を当てて笑ったり(笑い声で話をかき消さないようにするため)、もっと話してほしいとニコニコと微笑みながら相手の目を見る…など。

もとから、俺の話を聞いてくれ!とオープンな人はそんなことなくても、全然気持ちよくお話してくれると思うのですが、真面目が前面に出すぎてる人だと…ねぇ。すごく勝手かもしれないのですが、私のモットーとして、取材相手も楽しんで仕事してもらいたい、というのがありまして(ちょっと端折った言い方なので雑に聞こえますが、せっかくなら楽しんでほしいな的な。楽しんでもらえるよう工夫させていただきます的な)。できれば、気持ちよく話してもらいたいと思うのです。それゆえに、聞き手に徹するのですが、リモートだとそれがあんまり効いてないように思いました。黙る人は黙ってしまう。うつむいたり、心ここに在らず。あなたの話が聞きたいという、電波のような念のような圧のようなものが、届かない。。



利点は、なんですかね。場所を抑えなくていいからお金がかからないとか? 移動時間も取られないとか? リモート撮影という記事を先ほど目にしましたが、撮影すらリモートになるの? もはや、カメラマンさんは画面に映ったモデルをレンズ越しに撮ることに成功、みたいなこと書いてあったけど、モアレとか平気なの?



新しい世界の到来ですな。古いものは廃れて、歴史には価値のない化石のひとつになるのですかね。テレビもリモートロケ、リモート収録ですものね。雑誌の世界はどうなるのかな。。今日の考察はここまでで。

おやすみなさい。

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