わたしの部屋ができるまで #2 調度品が美しく見える背景
調度品が美しく見える「わたしの部屋」。今回はその背景、つまり内装仕上げについて考えました。
選択肢を学ぶ
コプラス設計者の永久さんがたくさんのサンプルを集め、それぞれの特徴について説明しくれました。
これらの床、壁の材料をそれぞれの居室ごとに選んでいき内装仕上げが決まっていきます。コンセプトとの調和を踏まえて選ばれた内装仕上げについて種類だけですが紹介させて頂きます。
■床
リビングダイニング:フローリング(無垢・突板・シート)、磁器質タイル
寝 室:フローリング、カーペット
洗面室:磁器質タイル、ビニル床タイル、CFシート、塩ビ織物シート
テラス:磁器質タイル
■壁
ビニルクロス、紙クロス、塗装、珪藻土、コンクリート打ち放し仕上げ、
■壁(アクセント)
せっ器質タイル、調湿タイル
実際に調度品を重ね確かめてみる
「わたしの部屋」では上質な調度品をさりげなく使いそれを引き立てるような住宅としての柔らかさをもった空間を目指しています。
床について、テーブルに見立てた木の板の上にうつわを置いて検証してみました。
■フローリングの場合
まず、無垢・突板・シート貼かという選択肢になります。
シート貼は合板の上に木目のプリントをされたシートを貼ったフローリングです。最近は木目のプリントの技術が高まり本当の木のような表情のシートが多く驚きます。ただ、実際に調度品を重ねてみたところあくまでプリント、調和という点で少し違和感があるのが正直なところでした。
次に無垢か突板かの選択肢になります。無垢フローリングは単一木材でできたものです。突板は合板の上に薄くスライスされた天然木が貼られています。無垢フリーリングにはどっしりとした木の重厚感のようなものが漂っておりグッとくるものがあったのですが、コストと将来的なメンテナンスや気温や湿度の変化による木の伸び縮みが大きいという条件などからバランスをとって突板のフローリングが良いのではということになりました。
なるべく木目の薄いものや、目のおおらかな突板フローリングを選び、その上にテーブルに見立てた木の板とうつわを置いて調和を確かめてみます。やはり木目の上に木目が重なるのでコーディネイト次第で素敵な空間になると思いますが、「調度品が美しく見える」という点で木の板(テーブル)の木目の印象が薄れるように感じます。
■磁器質タイルの場合
馴染みの少ない住宅におけるタイルの床。なんだか冷たそうで居心地がいい部屋になるのか気になるところです。
調度品を見せる場と言えばギャラリー。ギャラリーでよく見かけるモルタルの床をイメージしてライトグレーのタイルから検証スタート。柄が少ないのでスッキリ!調度品が引き立ちます。しかし、クールな印象、目指している住宅としての柔らかさをもった空間とは遠いようです。
次に少し赤みのはいったアイボリー系のタイルを検証してみます。
一同、納得。
結論!
やはり、「わたしの部屋」の床はあたたかみのある色合いのプレーンな柄のタイルでしょうか。
素直に考えれば明確な解かもしれませんが、こうやって選択肢を目で見て確認し、コンセプトを踏まえて検証することで実感を持って選択を進めることができますね。
今回、床は優しい雰囲気の磁器質タイルという方向性が定まりました。
改めて3人でメーカーや商品の選定を行おうと思います。
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