会議が停滞した時に


課題:煮え切らず、意思決定を下さない状態からどうやって脱出するか

現在、すごく改革派の上司のもとで、スピード感高く、社内システムを構築している。もう50歳近いと言うのに、「合わせる」とか「様子を見る」とか「周囲を気にする」とかがない、素晴らしい上司。仕事のしがいがある。
一方で、その上司が案を挙げて、取締役にプレゼンをするのだが、いまいち煮え切らない反応があることも。

そいいう「意思決定をしない」「守り」の状態は、悪いことではない。
重大な意思決定こそ慎重に行うものだろう。
が、【その状態が続く】のは避けたい。
その改革を進めるのか、止めるのか、さっさと決断したい。

と言うことで、上司(上層部)の煮え切らない反応を受けて、さっさと意思決定をするフェーズに導く「部下の反応」をまとめてみた。

以下、言葉を次のように定義する

【ストッパー反応】
「意思決定をせず、議論を宙ぶらりんのままに停滞させる上司の反応」

【プロンプト(促し)】
ストッパー反応を起こす人に対して「意思決定を促す部下の反応」

(別に上司と部下じゃなくてもこういうことはあるが・・・)

【ストッパー反応①】「うん、俺はいいと思うけどなぁ」

案に「他の人がどう思うか?」を気にしている。または、実はいいと思っていないが、部下のプライドに配慮して、直接否定しない。
結局、「実行する責任」を負えるほど、腑に落ちていないが、「NOと言えない」状態である。

だったら、はっきりさせましょう。

【プロンプト①:見切り発車】「本当ですか!じゃぁ、早速取り掛かります!」

これで、上司ははっきり言わざるを得ない。
部下が今にも走り出そうとしているわけだから、
不安や不満という言葉の刀を抜き、直接部下に切り込む勇気と覚悟が生まれる。
例えば・・・
「いや、ちょっと待って。部長に確認してみる。」
「いや、でもここの部分が不安の種だから、対策を考えよう」
「いや、実は過去にもそれでうまくいかなくて、だから難しいと思う」
「実際のところ、予算が気になってね・・・」

これで、宙ぶらりんが終わる。やるならやる、やらぬならやめる。不安要素があるなら、それを特定し、解決する議論が始まる。

宙ぶらりんが良くない。

【ストッパー②】「人によるよなぁ」

結局これも似たようなもの。「俺はいいと思うが、Xさんは、Yさんはどう思うだろう?」。部下のプライドに配慮してか、責任逃れか。そういう思考だと思われる。

【プロンプト②:個別化】 誰的にOKなら、OKになりますか?

もっと言えば、「これは万人ウケを狙った試作ですか?」「誰が、どうなれば、どうすれば、成功ですか?」
これは結構効く。これを口癖にしてから、会議がスムーズに進むようになった実感もある。
私も含め、抽象的な思考でアイデアを膨らませている際は、「完璧主義」 に陥りがちだ。それは、物理的世界の制約が見えておらず、机上の空論で進めるからだと思う。でも、そんな幻想をぶち壊すのが、このプロンプトなんじゃないかと思う。

要は、ターゲットを絞れというプロンプト。「万人ウケなんて無理っしょ。」「誰が良くなればいいんでしたっけ?」というふうに、アイデア熟成のフィールドを抽象世界から一気に具体世界に昇華する、そんなプロンプトだ。


まとめ

アイデア作りに、反発は伴う。
だが、反発より厄介なのが「ちょっと考えるわ」「うーん」という時間稼ぎ。停滞。「待ち状態」。

はっきり否定してくれたら、次の仕事に取り掛かるのに・・・。
プライドへの配慮か、優しさか、それとも同調圧力か。

それを切り崩すことが活動力を多くし、生産性を高めるコツだと思う今日この頃。

自分もストッパー発言をしていないか内省しつつ、人のストッパー発言を明瞭に意識し、切り取り、それに対するプロンプトを構築していく。

ストッパー発言、プロンプト。この2つの概念の獲得により、世界をそうやって切り取り、自覚的に対策を講ずることができるようになる。まずは、現象を自覚し、課題を捉えるところから。








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