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ピアノ移動の物語。新しい一歩にむかって。

こんにちは。


ピアノ講師、メンタルコーチの「One Heart」です。


先日ロフトへ行ったら、2025年のダイアリーがずらーっと並んでいました。


「もう、そんな季節かぁ・・・」


もうすぐカレンダーをめくる日がやってくる。


時の流れが早すぎて、10月になり、今年もあと3ヶ月なんだということにあらためて気づく。


ついこないだまで暑くて暑くて、汗だくになりながら引越し後の片づけとかしていたのに、今は秋風がとても心地いい。


一気に秋が来た、というのを実感しています。


別人になったかのようにパワフルに動き回っていますが、思いのほか元気な”One Heart”です、笑。


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さて、今回は先日の記事の続き。
プライベートな記事になります。
興味のない方はスルーしてね。


✧˙⁎⋆名古屋の実家から神奈川県のピアノルームへのピアノ移動。
そこに至るまでに起こったことやその時感じたことをつづっています。
よかったら読んでみてね。


今日は、引越しのメインイベントでもある「ピアノ移動」について書いていきたいと思います。


✧˙⁎⋆振り返りnote。
ピアノルームを決めるまでのことを書いています。
ノートに書くこと(ジャーナリング)で願いを実現化させる実践についても少し書いています。


✧˙⁎⋆地下室にあるピアノの移動は、思った以上に大変でした。
ピアノ移動の専門業者に断られ、一時はどうなることかと不安になったはなし。
お時間あれば読んでみてくださいね。


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ピアノ移動日、前日。


工務店さんにお願いしていた作業が思っていたよりも早く終わったため、ずいぶん時間ができたので、ピアノを弾いてみることに。


まさか、この日にピアノが弾けるなんて思ってもいなかったので、ちょっと嬉しい。


部屋のカーテンもすべて取りはずし、本棚にあった楽譜たちもダンボールの中に入り、部屋にはピアノと空になった本棚、そして三脚とカメラだけになった。


最後に1曲弾いてみようかな?
とっさに思いついたのが、ベートーヴェンの「エリーゼのために」。


もう小学校1年生の頃からのレパートリー。
ずいぶんと弾いていない期間があったけど、少し練習してみた。


音の響きが昨日までと違った。


「カーテンやその他のものがないと音がより広がって聴こえる」
すごく響きのいい場所になったので、弾いていてとても気分がよかった。


時間がかなりあったので、録画してみました。
編集したら、YouTubeに投稿したいと思っています。


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そして、当日。


ピアノ移動は午後からの予定。
午前中は、夫が新幹線で名古屋へ戻ってくるので、名駅まで車で迎えに行きました。
ほぼ始発電車で来てくれたので、感謝感謝です。


今日でここでのピアノとの生活は終わり。


ちょっと時間があると、物思いにふけってしまいます。


運ばれる前。
左下のコードは、ダンプチェイサー(ピアノ防湿器)のコード。
地下は地上に比べて湿度が少し高めなので、これをつけていないと6月から10月頃までは湿度が高すぎて音にも影響が出るためずっと装着しています。


ここでの生活は15年ほど。


このピアノにとっては、2ヶ所目(正確には3ヶ所目かな)。


一番最初は、場所は同じだけど、結婚するまで住んでいた家。(1階に置いていました)


2回目もここ。場所は同じだけど、結婚して建て替えをして地下室に。


建て替えている間の約1年弱、ヤマハのピアノ庫に預けていた時期があるので、それを入れると3か所になります。


場所はほとんど変わっていないけど、環境は地上と地下とでまったく違うので、ちょっとかわいそうなことをさせてしまったような気がします。


そして、今度は9階。


エレベーターで楽々移動できるのはいいけれど、愛知県から神奈川県への移動なので、生きている木の楽器を移動させるにはちょっとばかり”酷”かな。


そんなことを思いながら、この部屋の景色をしっかりと目に焼きつけておきたいとじーっとピアノを眺めていました。



ピアノカバーの上に乗っているレースは、義理のお母さんの編んだレース。


とても器用に、そして繊細に作られていて、黒いピアノにとても合うと思いいただきました。


円形がまたいいんですよね・・・。



目が疲れるのではないかと思うくらい、とても細かな模様。


義理母曰く「時間を忘れて没頭できるから、作ることが楽しい。それを誰かに使ってもらえたら、なお嬉しい」と言っていました。


決して売っているわけではなくて、あくまでも”もらってくれたら嬉しい”というスタンス。


本当に作ることが好きなんだなーと、共感と同時にすごいな、といつも思っています。


わたしでよければ、そしてピアノの上でよければ・・・。
そう言うと、とても喜んでくれました。



もう、レースが乗ってないと「さみしい」と思うくらい、一体化していました、笑。
また神奈川のピアノルームでも、義母さんのレース置かせていただきます♡


物思いにふけること、30分以上・・・長い・・・。
そろそろお昼になります。


早めにお昼ごごはんを食べて、またまたちょっとだけ休憩。


ふーっと腰を下ろしたら、睡魔が襲ってくる。
ふたりとも疲れているみたい・・・。
夫は前日まで東京で仕事をして、早朝から名古屋へ移動して一緒に作業をしています。
心強いのと同時に休日返上で動いてくれて本当に感謝しています。


しばらくぼーっとしていたら、トラックの音が聞こえてきて、夫のスマホが鳴りました。
ピアノの業者さんが到着したとのこと。


一度下見をしていますが、もう一度ピアノの通り道を確認し、作業がスタート。


今回は4名で作業してくれます。


ピアノの脚をはずして、養生します。
そして、クレーンで吊り上げるためしっかりとベルトで固定します。



スタッフの方に聞いてみたんだけど、グランドピアノの重量って、このサイズだと330Kgぐらいはあるのだとか・・・。


300Kg超えの楽器を1フロア上げるのって、相当大変だよね・・・。


手際よく作業してくださっているけど、本当に上がるのか・・・ちょっと不安になったりしていました。


吹き抜けの部分をなんとか通過して・・・いよいよ地上に出てきました。


もう半分以上、上がってます。
地下で2名の方がサポートして、1階から2名のスタッフの方が建物にあたらないように調整してくれています。


手前に見えているのは、1階のサッシ。
縁側みたいなつくりになっていて、部屋との仕切りに窓をつけてもらいました。


見ていたわたしも夫も、「がんばれー」という思いでただ見守るだけでしたが、スタッフの方のすばらしいチームワークで、無事に上がりました。

この時は感動のあまり拍手をしてしまったわたし・・・。


地下で準備をしている時、スタッフの方に
「上げるイメージって、どんな感じかシュミレーションできてるんですか?」と聞いてみたところ、「もちろんイメージはできているけど、実際そのとおりにいくかはわからない」とおっしゃっていましたが、どうやらイメージどおりだったようです。
(イメージすることって大事だよね)


すばらしいチームワーク。
リーダーの方の指示も的確、それでいてメンバーのひとりひとりもみんなの動きをしっかりとみていて、状況判断や意見も出し合い、それぞれのポジションの役割を果たしていて・・・。


スムーズな作業に感動しました。


作業が終わるちょっと前、工務店さんがピアノの通り道として開けた天板の復旧に来てくださいました。


一緒に上がってくるピアノを眺めていました。
「すごいな」と工務店の方も感動していました。


無事にトラックに積み込み完了。
このあと、会社に戻ってからピアノ専用トラックに積み込まれるそうです。


そしてそのあと吹き抜け部分、1階床(地下からみると天板)をとりつけてもらい、ピアノの移動作業は終了。


おかげさまで無事に地下からピアノを地上へと運び出すことができました。


まだ神奈川のマンションに到着してはいませんが、ひとまず大きな山を越えたような、少しホッとした気持ちです。


作業してくださった方々への感謝の気持ちとともに、新しい生活への決意が、少しずつ心の中で確かなものになっていくのを感じました。
(そして先日、引き継いだ関東のピアノ移動の会社から連絡があり、神奈川にピアノが届いたそうです。部屋の下見の後、いよいよ搬入です)


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翌朝、引越し業者さんが来て、その他の荷物の搬出作業が始まりました。


手際のよさにとても驚き、なんと1時間ほどで作業が完了。


不用品として処分予定の家具も、お願いすると快く1階まで運んでいただきました。
これらの家具は引越しのトラックには積まず、この家で処分する予定のもので、キャビネットやテーブルなども、今後の搬出がスムーズになるように1階にまとめてくれました。


引越し業者の方から「通路が広く取られていて移動がしやすかったです」と声をかけていただき、とても嬉しくなりました。


さらに、ふと家の売却の話をしたところ、築15年とは思えないほど家がきれいでもったいない、とおっしゃっていただき、その言葉に心がほっと和らぎました。


少しずつ「暮らし」の気配が薄れていく、かつてのわが家。


長く使っていたものたちが運び出され、今はほとんどが使わなくなったものばかり。
そんな今のこの場所も、私にとっては、子供の頃からの大切な思い出がつまった場所。


たくさんの思い出とともに、もうすぐこの家とのお別れの時を迎えます。


今日はここまでです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


今日も”愛”あふれる一日をお過ごしくださいませ。

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