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この世は、時間の世界。プロセスを楽しむ。焦らず、ゆっくりいこう。

こんにちは。


ピアノ講師、メンタルコーチとして活動しています。
「One Heart」です。


思うようにいかず壁にぶつかった時、
それを乗り越える必要性を感じていながらも、具体的な方法がわからない、という不安に包まれる時、ありますよね。


虚しく往きて実ちて帰る

『性霊集』より


空海さんのお言葉。


「行きは不安で虚しい気持ちであったが、帰りは満ち足りている」
という意味。


「師から無形の感化を受ける例え」を表しているのだそう。


空海さんは、遣唐使として唐へ渡り、恵果阿闍梨を師として、真言密教のすべてを学んだそうです。


恵果阿闍梨は、空海さんに出会った時に、旧知の間柄のような親しさを覚えたとのこと。


まさに、「運命の出会い」なのかもしれません。


そして、恵果阿闍梨は空海さんに、
「この世の一切を遍く照らす最上の者」(=大日如来)を意味する『遍照金剛』の灌頂名を与えたとのこと。


先ほどの言葉にあるとおり、行きは不安でいっぱいだけど帰りは満ち足りた気持ちになった、というのはまさにこのことを言っているのでしょう。


これを現代の状況に置き換えると、あてもない旅に出るということは、
目標地点が見えない状態、何もない状態で何事かに向けて踏み出すこと。
そして、旅の終わりにはいろいろな経験を通してひとまわり成長している、ということをあらわしているのだと思います。


「変わりたい!」


現状に満足しない、なんとなく変わりたいと思う気持ち。


一度は感じたことがあるのではないでしょうか。


ここが、出発点なのだと思います。


すると、だんだん視界も開けてきて、インスピレーションや直感などを通して自分のするべきことがわかってくる。


そんな気がしています。



何事もまずは、「変わりたい!」と望み、決めること。


そこから、意識変容のスタートです。


まだ行動は起こせていないけれど、「変わりたい」と思うことが、まず第一歩。


そこから少しずつ行動に変えていく。


焦らず、ゆっくり・・・。


そして、変わるための行動を起こしていく過程の中で、いろいろな経験をし、その経験から失敗も経験し、学び、成長していく。


この世界は、プロセスを楽しむ世界。


あの世は、プロセスはありません。
だって、時間がないのですから。
あの世は、願ったら即叶う世界。


この世は「時間」の概念が存在する世界。


だから、願っても多少のタイムラグはつきもの。


そして、”失敗”もつきもの。


”失敗”という考えも概念です。


この世界は「2極性」。


成功があるなら、失敗もある。


けど、なにが成功でなにが失敗かは人それぞれ解釈が違うから、「正しい成功」なんてないし、「正しい失敗」なんてない。


自分が成功だと思えばそれが成功だし、自分が失敗だと思えばそれが失敗となる。


ただ、それだけ。


ものごとの「解釈」が違うだけなんです。


『失敗は成功のもと』という言葉があるように、たとえ失敗したように感じても、それは「成功」へのスタートラインに立っている、と解釈することもできますね。


だから、失敗から何を学んだか、そしてもう2度と同じことは繰り返さないよう、時間をかけてじっくり取り組んでいけばいいと思います。


結果にばかりとらわれないで、その「時間(プロセス)」を楽しみましょう。


そうやってコツコツと歩んでいるあいだに、3ヶ月後、6ヶ月後の自分は、「変わりたい」の望む前の自分とは、別人になっているくらいいつのまにか成長しているのだと思います。


成長しているプロセスを楽しむために、
この世には「時間」があるのだと私は思います。


今日も”愛”あふれる一日をお過ごしくださいませ。






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