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いかに楽するかではなく、どこで苦労するか

現代日本の中では、高度経済成長期の長時間労働・ブラック労働の反動か「辛いこと=悪」「苦労なんてしなくていい」のような風潮があるように感じられます。

勿論、僕もCanpfireの家入さんの言うように「もしもうダメだと思ったら逃げていい」というのはすごく賛成なタイプで、長時間労働でダラダラやるよりは生産をあげて短い時間で仕事を済ませた方がクールだと思っています。

ただ、僕の頭の中に古いタイプのステレオタイプがあるからかもしれないが、「苦労しないと成長しない」ということもあり、特に何もできることがない、名もない若いうちはできる限りの苦労はした方がいいと思っているタイプです。

そんな中で、つい先日まさに自分が内に秘めていたモヤモヤがさっぱりと消えるような言葉を見つけました。詳細な文章までは覚えていないのですが、ざっくりいうと以下のように感じになります。

「人間は辛いことから逃れることはできない。生きていれば誰にだって、辛いことは起きるし、どんなに楽に逃げたっていつかは苦労することになる。大事なことは“いかに楽するかではなく、どこで苦労するか”である。」

長年続けてきた野球の中で、99回の苦労をするけど1回の成功や勝利で報われた経験をしてきた僕には、この言葉がぐさっと僕に刺さりました。日本の中に過剰に蔓延している「楽していいんだよ」「苦労しなくても大丈夫だよ」みたいな過保護な雰囲気に対する違和感がさっぱりと消えました。

やりたいことがわからないと言う人に対して、よく言われている「苦にならないことをやりなさい」というのも、まさにこの「どこかで苦労する」と言う前提があってこその話をしているのだと思います。

「自分は何がやりたいのか」ではなく、「これからの人生、どこでなら苦労できるのか」と考えた方が自分の進むべき道が自ずと見えてくると思います。妥協のようにも見えますが、とりあえずはやってみてあとで違うなと思ったら方向転換をする方が早いと思っているので、いい程の妥協(妥協という言い方が良くないですが...)からスタートするのがいいと思っています。

苦労の種類

ただ、だからと言ってなんでも苦労すればいいわけではなく、苦労には2種類あると思っています。ここを履き違えると、苦労した自分に酔うだけで結果は出ないし、周りに対して変な苦労を強要することになってしまうので、ここの違いを知ることはすごく大事だと思っています。

まず1つ目は、ストレッチでいうと筋がしっかりと伸びているような苦労。どう役立つかはわからなくとも、確実に今後どこかで役に立つという感覚がある苦労です。

2つ目は、ストレッチで言うと鋭い痛みを伴うようなどこか違うと感じるような苦労。ストレッチをしていることが目的になっているがゆえに、変に強度だけ強めて、すごいことをやっている自分に酔っていることが主な苦労です。

1つ目の苦労は先に目的が見えていて、今ぶつかっている苦労がその通過点でしかないことがわかっている一方で、2つ目の苦労は苦労自体が目的となっていて、知らない間に視野が狭くなり、意識が内に内にこもるようになってしまうと言う特徴があります。

ただ、このように口で言うのも簡単ですし、側から見るとこの2つの苦労の違いは顕著にわかるのですが、当の本人になると「苦労をしている」と言う面では同じなのですぐに苦労によってしまう方向に向かってしまいます。2つ目の方が苦しめば苦しんだ分だけ満足感が得られ、優越感に浸ることができるのでしょうがないといえばしょうがないと言う面もあるのですが、自分にとっても周りの人にとってもよくない影響を及ぼしてしまいます。

人生は20代で決まる

米国の心理学者でカウンセラーのメグ・ジェイさんも自身の著書『人生は20代で決まる』(早川書房刊)の中で、「30代以降に『逆転』できるかは20代の過ごしかたで決まる」と言う旨を語っており、重要な出来事の80%は35歳までに起こるという研究結果まで発表しています。

メグ・ジェイさん以外にも、いまだにロック界で活躍し続けるYAZAWAこと矢沢永吉さんや、「SNSで最も稼いだ男」と言われているゲイリー・ヴェイナチャックさんも20代の過ごし方についてこのような語っています。

「20代で苦労した者だけが、30代で夢の世界を見ることが出来る。
20代頑張ってない奴は、パスポートもらえないんだよ。パスポートにちゃんと判をぴたっと押してもらわないと、30代入れないから。だから、オレ『泣くなよ』っていうわけ。泣かないためにはやっぱり、パスポートもらえるようにね、申請出せるようにしないといけないし。オレはね、自分でパスポートもらえたかなって思ったときにね、やっとどうにかもらえたんじゃないかなったと思うわけ。」
- 矢沢永吉
「オレは自分の20代のすべてを仕事に捧げた。想像してほしい。明日からの8年間、何も楽しいことがなく、どこにも行かないという苦痛の日々を。もちろん、土日も含めての話だ。それをオレはやり遂げた。毎日15時間働いて、ワインのことだけを考えていた。
先週の土曜日と日曜日、あなたが働いていない時間は何分あった?本当のことを言ってくれ。たくさんあっただろ?そう、あなたの先週の土曜日と日曜日の休憩時間は、オレの20代の10年間の休憩時間をすべて合わせた休憩時間時間よりも長いんだ。
一つだけ頼みがある。もしあなたが本当に成功したくて、8年後にニューヨークに来て、オレと握手がしたいのなら、こうすべきだ。まずは周りの人がどうだとか、誰が何を持っているとか考えるのはやめろ。
次の10年ひたすら働け。新しい車、スーツケース、ジュエリー、旅行、イベント、新しいスニーカーはなどはすべて諦めて働け。働けば、そんなもんはいくらでも手に入れられる。そういう余分なものを気にすればするほど、あなたの目標達成はどんどん遅れていく。」
- ゲイリー・ヴェイナチャック

(引用:Leading & Company

勿論、20代だけが人生の全てではないですし、20代を棒に振るったからと言って逆転することが不可能だとは思いませんが、20代が人生において最も大事な時期の1つであることは確かだと思います。ここでいかにやりきったかが人生を大きく左右するという話も頷くことができます。

どこで苦労するか、そしてどこまで苦労できるか。人生を決める20代に限らず、人生はこの2つがすごく重要であり、この2つといかに向き合ってきたかが顕著に結果に現れると思います。

何事もそうですが、口で言うのは簡単ですし、これらの言葉をどこかから参照することも簡単です。ゲイリー・ヴェイナチャックさんが言っていた「オレは自分の20代のすべてを仕事に捧げた」という言葉も、口で言うには10秒とかかりませんが、実際に行おうと思えば10年かかります。「言うは易し、行うが難し」とは、まさに言い得て妙だと思います。

僕も含めて多くの人ははもうやることを知っていて、あとはやるだけだと思います。口ではなく、手を動かし続けて、ついでに口も一緒に動かし続けるだけです。

自己啓発っぽい内容になってしまいましたが、これはすごく大事なことであると思い、自戒も込めた書きました。私もこれを見ているあなたも、あとはやるだけですね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。このウィンドウを閉じて、お互い働きに来ましょうか。



1997年の日本生まれ。