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【研究ノート#1】「ヒューマンとヒューマノイド」について

ここに、とある人物の書いた手記がある。私はその人物からその内容とともに手記を譲り受けることになった。10冊を超える手記はすべて、彼女が友人と対話した時に、会話の内容をメモし、自分なりに纏めたものだそうだ。

その内容はあまりにも奇妙で、突飛で、現実離れしている。だけどまったくの空想とは思えない。ある種の整合性と不可解さが混然一体となっていた。私はこの手記を譲り受けた身なので、彼女が聞かせてくれた話のどこまでが真実なのか、あるいは空想なのか判別がつかない。
だから、ここに公開することで、読者に評価を委ねたいと思う。何かこの手記を補足するような情報が集まるかも知れない。そんなことも少し期待している。この手記のことを「研究ノート」と呼び、抜粋して公開していくことにする。









研究ノートより「ヒューマンとヒューマノイド」について


地球上には大きく分けて2種類の人間がいるらしい。「Access consciousness」でも登場する呼び方だけど、それぞれを「ヒューマン」と「ヒューマノイド」と表現していく。

両者はただ違うというだけで、どちらが優れていて、どちらが劣っているとかそういう話ではない。ただ、成り立ちが違うのだということ。この考え方をベースにして今後話が進められていくので、整理しておきたい。

ヒューマンの特徴は、物事を直線的に考えること。過去・現在・未来と時間軸に則って考え、現実を「ただそういうもの」という認識で捉え、それが当然と考えている傾向にある。物事を違った側面から捉えることや、全く異なるものの見方というのはほとんどなく、直線的なものの見方をする。物事には因果関係があると考える。時間軸に則って物事が進むと考える…等など。

ヒューマノイドの特徴は、物事に対して異なるものの見方をする。違った可能性があるのではないかと考え、それを求める傾向にある。物事が因果関係なく現れることを知っている。あるいは、異なる可能性があることを感覚的に知っている。この現実とは異なる何かがあると知っている…そのような傾向にある。

ヒューマンとヒューマノイドがなぜこのように違うのかというと、それは両者の存在の成り立ちの違いによるところが大きい。

ヒューマノイドとはもともと、地球外からきた魂が地球で活動するために、地球産の肉体を持った存在だということ。もともと地球外から来ているので、価値観や感覚がそもそもヒューマンとは違う。「知っている」という表現をしたのは、宇宙で常識とされていることの感覚が残っている人が多いから。
なので、これまで地上になかったまったく新しいものを創造し得るのはヒューマノイドに多い。創造が好きなのは、創造が宇宙の進化のために行うべきことだと知っているから。そうやってどんどん新しいものを創造して自分をアップデートし続けることが、ヒューマノイドの強みでもある。


ヒューマンとは、地球上で生まれた存在で、もともとは地球での可能性を探る実験をする中で生まれた存在。なので地球のルールしか知らず、他の可能性というのをそもそも知らない。「ただそういうものだ」という認識をする理由は簡単で、それ以外の考え方を知らないから。地球のルールをそれが当然と信じて生きていて、疑問に思うこともあまりない。自分たちでは新しいことを創造しない代わりに、それを定着させてずっと継続していけるのはヒューマンの最大の強みでもある。

地球での“この現実”というのは、ヒューマン様式で構成されている。そして、地球上での割合としてはヒューマンの方が多い。ヒューマノイドは、ヒューマノイドとして生きるだけで異端者として見なされて、弾圧・抑圧されて来た背景がある。


だけど、もはやヒューマノイドはヒューマン様式で生きなくてもいいのだ。そもそも存在が全く違うのだから、違ったままで生きていいのだ。そうやって「違い」を明らかにしていくことで、それが当たり前になっていく。これは別に、ヒューマノイドが特別だと言ってるのではない。ただ、それぞれがそれぞれらしく、違ったままで仲良く友人として共存出来るのではないだろうか、というアイデアだ。

例えるなら、天動説から地動説に認識が変わっていくのに似ているかも知れない。現代では地球が丸いということは当たり前になったが、それ以前は「地球は丸いのではないか」と唱えることは頭のおかしい異端な発想だった。だけど、その中でも「地球は丸いのだ」と言い続けた人がいた。そして、長年の裏付けによって、天動説はひっくり返り、地動説が常識になった。その過程に似ている。

宇宙的な常識を知るヒューマノイドが、自分の知ってることから機能することで、異なる可能性がこの地上に創造される。人々の意識が変わり、生き方が変わる。そうすることで人類全体の進化が促進される。

ヒューマノイドがヒューマノイドとして自分を生きていくこと。目を覚ました状態でこの地上で生きていくこと。目を覚ますとは、自分が何者なのか自覚し、生まれてきた目的を思い出すこと。そして、その目的を果たすこと。
その過程で、もしかしたら今までとはまったく異なる生き方を選ぶことになるのかも知れない。今まで「おかしいな」と思いながらも倣ってきた「この現実のルール」を捨て去ることになるのかも知れない。でも、それは「自分にとっての真実を選びとって生きていく」ということとイコールなので、ヒューマノイドにとっては求めてやまなかった本来の生き方なのかも知れない。


そして、宇宙はこれを強制しているのではない、ということ。目覚めなきゃいけないとか、絶対に生き方を変えなきゃいけないと言っているのではない。それもあなたの選択だから。宇宙というのは本人の選択が尊重される。これは誰にとってもそう。あなたが「目覚める」ことを選択するなら、そのためのサポートがあるだろうし、拒否するならそれもまた尊重される。

ただ、このノートをここまで読んでくれているということは、少なからず自分の生き方に疑問を持っている人が多いんじゃないかと思うので、何かヒントになれば嬉しいと思う。
もしこれを読んで少しでも「軽く」感じるなら、あなたにとっての真実がここには含まれているのかも知れない。それを願って、書き残しておくことにする。


この記事は無料で公開しています。

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