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大きなモミの木の下で~Christmas Stories~

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クリスマスイブという1年で1度しかないその日を、noterさんたちとそっと切り取って紡いだ物語集です。
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記事一覧

【劇団天使うさぎたち】月面ライダーのベルト

ならざきむつろ原作の「仮面ライダーの変身ベルト」(前篇 https://note.mu/muturonarasaki/n/

AngelRabbits
7年前
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『大きなモミの木の下で』物語募集!

【2014.12.1追記 ハッシュタグ追加しました】 ども、ならざきです。 気が付けば、あと1ヶ…

Prologue 『サンタの村のモミノキの話』

――ん?どうした?眠れないのか? さっきも言ったけど、早く寝ないとサンタさんは来ないんだ…

ラジオ童話『クリスマスプレゼント』

前作からずいぶん経ってしまいましたが、ラジオ童話第2弾『クリスマスプレゼント』、ようや…

月里 文音
10年前
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『気合いの入った二人』

深夜のコンビニ。 誰も居ない店内をぼんやりと見つめていた僕の耳に、外の入口脇に座るヤンキ…

イブの夜に

ヒールの高い靴で歩く気力を何とか奮い起こして、エミはエレベーターから降りて廊下を歩いた。…

『――教室にて。』

「きりーつ」 「れーい」 「ちゃくせーき」 「さあて皆さん、今日は昨日の続きを――」 「ねえせんせー」 「せんせー」 「んー?」 「せんせーってばあ」 「ねえってばあ」 「こっち見ろやせんこー」 「……今の誰やコラ」 「えーしらなあい」 「聞こえなあい」 「きもおい」 「いや待て今キモいって」 「んなことどうでもいいい」 「せんせーが話聞いてくれないい」 「いやそうじゃなくてさ」 「差別だあ」 「いやいや、」 「児童ぎゃくたいだあ」 「そ、そうじゃなくてさ、」 「でぃーぶいだ

天使

クリスマスイブの街はせわしく、行き交う人たち皆が、家族や恋人、それぞれの大切な人の待つと…

上田聡子
9年前
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超・瞬間小説​『サンタクロースの夜』

「願いは、かなう。」 …とは、昔から言われてきたが、近年それは当たり前の現象になってい…

『神の雪』

クリスマスに降る雪は、神様の雪だと言われている。 差別も貧富も、性別や種別すら関わりな…

『クリスマスは――。』

午後6時36分。 私は寝起きでボケた頭のまま、目覚めの一服に火を着けながら、何とは無しに…

『俺はトナカイ。』

――んあ?なんだよ。 ああそうだよ、俺はトナカイだよ。 ――ああ、あんたもアレか、 『鼻…

非リア充式発電

ある年のクリスマス、一人の男がTweetしました。 「クリスマスとか毎年うざい。イルミネーシ…

『ふらりと寄った飲み屋にて。』

「いや、それは無いわあ」 雨が夜更け過ぎに雪へと変わった、クリスマスイブのその日。 私はいつもの居酒屋で、いつものように独り酒を呑んでいると、カウンターの隣に座るサラリーマン風の二人のやり取りが聴こえてきた。 「んなこと無いだろ、アリだよアリ」 「ねえって。有るわけねえ」 かなり喧々囂々とした二人の様子に、すわ喧嘩か?と内心ワクワクとしながらも、表向きは平静を装って熱燗をちびり、と舐める。 「いやお前、どんな味覚してんのよ。んなのまずいに決まってるじゃんか」 「おま、名古屋ナ