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40:コメディ向けの文章の書き方を

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アルファポリスさんに投稿している異世界転生小説「囚われの姫は嫌なので、ちょっと暴走させてもらいます!~自作RPG転生~」。

内容は思いきりコメディです。
 
なので、文章の書き方コメディ仕様になっています。

 <関連記事→46:どんなスキマにも小ネタを仕込む

自分は小説の内容・雰囲気に合わせていちいち文章の書き方を変えるタイプなのですが(どれくらい違うのかは読み比べていただくと分かるかと…。特にシリアスなものとコミカルなものなど。)…

(コメディ要素ほとんど無しのシリアス和風ファンタジー↑)

(ほぼ100%コメディな異世界召喚もの↑)

(シリアスにもほどがある現代青春オムニバス短編↑)
 
「囚われの姫…」ではさらに「今までにはしてこなかった書き方」を試しています。
 
具体的に言うと、かなり「くだけた」書き方をしているということです。
 
この小説は「一人称」で書いています。
 
自分はこれまでにも「一人称」の小説をいろいろ書いてきたのですが、これまでは一応「小説らしさ」「文学らしさ」を意識して、「それなりに体裁の整った文章の書き方」を心がけてきました。
 
しかし、今回はそのリミッターを外し「言文一致にもほどがある」感じを目指しています。
 
ひとりの人間の頭の中身を「綺麗に体裁を整えずに」ほとんど「そのまんま」書いている感じです。
 
さらには、読者がより物語をコミカルに感じていただけるよう、描写や文章表現もコメディ仕様にしています。
 
お笑い芸人さんなどがよくやるように「あえてちょっとズレた言葉を使う」「あえて空気読まない」「あえて違和感を作り出す」ことによる「おかしさ」を目指しているわけです。
 
…こういった「きちんとしていない文章の書き方」や「くだけた言い回し」「ちょっとズレた表現」をすると、それが「わざと」だと気づけない人には「文章が下手」「稚拙」と判断されてしまうのかも知れませんが…。
 
(個人的には、「本当の文章力」とは単に難解な単語や美辞麗句を使いこなせることではなく、TPOに合わせた言葉の使い方を選べること、相手に合わせ「誰にでも理解できる」言葉の使い方ができることだと思っているのですが、そう思っていない方も世の中にはたくさんいるように見受けられますので…。)
 
小説には、その物語を一番活かせる文章の形態がそれぞれあるように思います。
 
映画やドラマが演出次第で面白くもつまらなくもなるように、マンガがコマ割りや構図次第で迫力やインパクトが段違いになったりするように、小説も文章次第でもっと面白くできると思うのです。
 
そしてそれはただ単に「難しい言葉や綺麗な言葉が使える」ということではなく、「その物語に“合った”ベストな書き方を選べる」ということだと思うのです。
 
自分にソレができると思っているわけではありませんが、だからこそ自分は、小説ごとに様々な書き方を試し、試行錯誤を繰り返しているのです。
 
たぶん自分は「自分の文体を確立する」よりも「物語ごとの最適な文体を追求する」ことに興味があるタイプなのだと思います。
 
…まぁ、そうして選んだ「ベストだと思われる文体」が読者の「好みに合わず」読んでもらえないという可能性もあるわけですが…。
 
(自作サイトにはこれを回避するべくカスタマイズ機能を作ってみたりしているわけですが、投稿小説だとできないので難しいですね…。)
 
<関連記事→12:小説の文章をカスタマイズしてもらいたい

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