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12:小説の文章をカスタマイズしてもらいたい

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以前から思っていたことがあります。
 
「文章の書き方」で小説が選ばれてしまうのは、何だか嫌だなぁ……と。
 
作者がどんなに頑張って面白いストーリーや深いテーマを描いても「この文章の書き方、好みじゃないな」「文体が合わないな」「難しそう」「文章がライト過ぎる」「漢字が多くて読む気がしない…」等々で読みもせずに終わらされてしまったら哀しいな、と。
 
「食わず嫌い」ならず「読まず嫌い」とでも言えば良いのか……

文章から受ける「初見のイメージ」のみで判断を下し、「本当はおもしろいのに……」という小説を読まずに終えてしまうのは、作者・読者双方にとって不幸なことだと思うのです。
 
(自分の場合は文章ではなく表紙絵やキャッチコピーからでしたが……自分の好みに合わなそうと思って「読まず嫌い」していたものが、実は結構自分好みで、後から「もっと早くに読んでおけば良かった!」という本が実際、ありました。)
 
ラノベ寄りの書き方にするのか純文学寄りにするのか、専門用語を多く取り入れていくのかいかないのか、時代がかった文章にするのか現代文寄りな文章にするのか、描写を詳細にするかアッサリと流すか……文章の書き方ひとつで受ける印象は変わってくるかと思います。
 
ですが、悩んだ末に決めたその文章の書き方が、たまたま訪問してきた読者の「好み」に合っているかどうかは分かりません。
 
そんな「運次第」なことで良いのか……そうモヤモヤ考えているうちに、思いました。
 
だったら、読者の側に文章を好きに「カスタマイズ」してもらえば良いのではないか、と。
 
紙の本であれば不可能なことです。
 
ですがネット小説であれば、できないことではありません。
 
それは、自分が電子書籍というものの存在を知った時に「だったらこういうものができるのではないか」と想像した「新しい小説の形」でもありました。
 
「文章・文体<物語の内容」で「文章・文体へのこだわり<読者に内容を理解してもらえるかどうか」な自分だからこそ思いついたことかも知れません。
 
(文章・文体に強いこだわりを持ってらっしゃる方には怒られてしまうかも知れませんね……。)
 
……というわけで、小説サイト「言ノ葉ノ森」のサイト内小説には「カスタマイズ機能」が付いています。
 
(投稿小説にはそれほど付いていません。せいぜいpixivさんに投稿している「選帝のアリス」にルート選択隠しルート含む)や用語解説が付いている程度です。←結局、小説投稿サイトさんでもビミョウに好き勝手しているってことですが……。)
 
ただ、作業量的な限界がありましたので、カスタマイズのパターンはそれほど多くないです。
 
「読者の好きにカスタマイズ」してもらうには、到底足りないパターン数です……。
 
そして、その作業の大変さで「あ、これ、商業でやるのは無理だ。道理で今までなかったはずだよ……」と思い知らされましたが……。
 
カスタマイズ機能については、文章で説明するのもちょっと大変なので、YoutubeにUPしているガイド動画を貼り付けておきます↓。

ちなみにカスタマイズ機能の作り方(文章タイプの切り替え)については、ブログ「ネット小説の作り方。(小説の書き方やサイト制作ノウハウまとめブログ)」にやり方をまとめていますので、下にリンクを貼っておきます↓。

たぶんこんな機能、世界でもウチのサイトが史上初にして唯一なのではないかと内心思っているわけですが、ニーズがあるかどうかは分かりません。
 
むしろこういう「可能性」について想像もされていない読者の方がほとんどなのではないかと……
 
ただ、ニーズがあるかどうか分からないこのカスタマイズですが、文章力は異常にUPします
 
以前の自分なら文庫本1冊くらいのボリュームになりそうな内容が、400字詰め原稿用紙10枚前後(モノによってはもっと少ない)でまとめられるようになる程度には……(参考例→青春SSオムニバス「青過ぎる思春期の断片」)。

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