記事は読者のニーズとレベルに合わせられるよう、分割して階層化する
近頃、長文を嫌う人間が増えていると言います。
また、現代人は多忙で、タイパ重視――情報の取捨選択にシビアだと聞きます。
そんな「現代」の事情を踏まえ、noteさんの記事を書く上で、工夫していることがあります。
それは1つ1つの記事のボリューム(文章量)を抑え、代わりに関連記事を埋め込む(リンクさせる)ことで「階層化する」ということです。
人間の知識量、知識の幅(どんなジャンルに強いか)は、人それぞれに違っています。
また「どこまで詳しく知りたいか」という「情報に対するニーズ」も、人それぞれです。
説明をある程度「はしょり」、文章量を少なくしてしまえば、「前提となる知識が無い」「もっと知りたい」読者に対して不親切です。
かと言って、何でもかんでも説明を入れ、文章が長くなり過ぎれば、「こんな当たり前なことをわざわざ読むのは時間の無駄」「文章が長過ぎて、読むのが面倒くさい」と思われかねません。
不特定多数の読者へ向けて情報を発信するというのは、常にそういう「難しさ」がつきまとうのです。
全ての人間に対して「過不足のない説明をする」ことなど、できるはずがありません。
なので、妥協案として「段階に応じて記事を分割し、『前提となる知識の無い読者・もっと知りたい読者』には、関連記事へ進んでもらえば、さらに知識を深められる」ようにしています。
逆に「そんなことは既に知っているから読まなくて良い」という読者は、関連記事を読まなければ良いだけですので、読む文章量を抑えられるということです。
実はこれ、自作サイトを始めた頃から、似たようなことをしているのですが…
ウチのサイト「言ノ葉ノ森」の小説には「用語解説フレーム」というものが付いています。
小説の文章中の「ちょっと難しい用語」「誤解しやすい単語(国語のテストで意味を問われるタイプの言葉)」(ついでにオリジナル用語にも)は、クリックすれば小窓の中に解説が出るようにしているのです。
(小窓が付いているのはPC版の方のみで、モバイル版はタップすると別窓で解説が開くようになっています。)
小説を読んでいて「この言葉の意味が分からない」「もっと知りたい」という方には、クリックorタップしてもらえれば詳細が分かり、そうでない方はスルーすれば良い…という風にしているのです。
この経験があったため、noteさんで記事を書き始めた際にも、自然とこんな書き方になりました。
(あと、個人的に「1つの記事に、あまりたくさんの要素を詰め込み過ぎない方が良い(脱線して何が言いたいのか分からなくなりそうなので)」と思っていまして…。)
それと「1記事で1テーマ」というやり方で書いていくと、記事一覧が「ビジネス書のもくじ」のようになって、何となく楽しいです(個人的に)。
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