20:ひとつの機能を複数の用途に使いまわす
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元々は小説本文中の「誤解しがちな言葉」や「マニアックな専門用語」等を解説するために作った「用語解説機能」ですが、作業しているうちにふと気づきました。
これはいろいろ「使える」な、と。
既存の言葉だけでなく、小説オリジナル要素の、本文中には書ききれない設定を表示させてみたり……
小説の登場キャラクターをちょっとした画像付きで面白おかしく(?)紹介してみたり……
本文ページのどこかをクリックすると小窓内に隠しページが表示されるようにしてみたり……
カスタマイズの項目名をクリックすると、そのカスタマイズの説明が小窓に表示されるようにしてみたり……
さらには、小説全体のもくじや、ページ内のもくじを表示させ、ワンクリックで目的の場所へジャンプできる機能を付けてみたり……
小説の細かな更新履歴を表示できるようにしてみたり……
気づけば「用語解説フレーム」が、単に用語を解説するためのものではなく、様々な用途に使えるようになっていました。
(自分の場合、何かとこうやって「ふとした思いつき」でどんどん機能が増えたり凝ったものに変わっていったりすることが多いです……。)
ただ、こうなってくると問題なのが「既存の言葉と小説オリジナル用語を同じ小窓で表示できるようにしてしまうと、オリジナルの造語を“既存の言葉”と勘違いされてしまうのではないか?」ということです。
いたいけな学生さんたちが小説の中の造語を「本物」と信じて、テストに間違った答えを書いてしまったらどうしよう……ということです。
なので「解説される用語の中には、小説の中だけの設定や諸説あるうちのひとつだけを取り上げたものもあるよ」ということを示すために、用語解説フレームの初期画面には「注意書き」がしてあります。
あるいは、用語解説の下部に小さな文字で注意事項が書いてあります。
……書いてあっても、気づかずにスルーする方はいらっしゃるのでしょうけど……。
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