見出し画像

他人のフリ(他人の小説の感想)を見て、我がフリ(自分の小説)を直す

読者からの感想やコメントというものは、小説の欠点を見つめ直したり、方向性を見つめ直したりするのに大変役立つものなのですが…

読者数の少ないうちには(そして小説のジャンルやタイプによっては)、そうそう感想・コメントが来るものではありません。

しかし、そんな時にも小説のクオリティーを上げるために「できること」はあります。

それは「他人の小説の感想を読んで、自分の小説を見つめ直す」ことです。

ことわざに「他人の振り見て我が振り直せ」というものがありますが…

「他人の」小説であっても、その感想から「こういう部分が読者に好まれているのか」「こういう部分が嫌われるのか」など、学べることは多々あります。

そして、それを自分の小説に当てはめれば、「こういう部分を伸ばしていけば良いのか」「こういう部分はなくしていった方が良いのか」…と、改善点が見えてくるのです。

ただし、小説投稿サイトの感想欄は、必ずしも「全ての」感想が開示されているわけではありません。

ネガティブな感想は非表示にするなど、表示の仕方を選べるサイトもあるからです。

また、肯定的な感想があったからと言って、それを「鵜呑み」にするのも良くありません

小説の好みは人それぞれで、その読者が「良い」と言ったからと言って、他の読者にとってもそうだとは限らないからです。

(同じように、否定的な意見も全てを全て「鵜呑み」にしない方が良いです。人の意見は十人十色というのは、前提として頭に置いておく方が良いかと。)

また、どんなに読者に支持されているものだとしても、「二番煎じ」になれば飽きられる、あるいは流行が廃れれば見向きもされなくなる…というパターンもあり得ますので、注意が必要です。

それと、とても大事な注意点が1つあるのですが…

「たとえ他人の小説への感想だとしても、ネガティブな意見を見ると心が凹む・鬱になる」というタイプの人には、この方法はあまりオススメしません

そこで心にダメージを負ってしまうと、自分の小説へも悪影響が出る可能性があるからです。

(ネガティブな意見を恐れて思いきった書き方ができなくなるetc…。)

…ただ、そのサイトには「そういう意見を言う読者もいる」と知っておくことは、将来のリスクを避ける上では、とても大事なことなのですが…。

(そういう心構えをしておく、あるいは、そういう意見を受けないため感想欄をクローズしておくetc「対策」が取れますので。)

とにかく、そういった諸々のリスクも踏まえた上で、あくまで「参考」として「他者の感想に学ぶ」のが良いかと思っています。

ちなみに自分の場合、小説投稿サイトの感想欄だけでなく、ネット通販サイトの本のレビューを見るのも好きです。

通販サイトのレビューでは、レビュー自体の他に「このレビューが参考になった」などの「レビューに対する評価」も付いていたりするため、そこが小説投稿サイトより一歩進んでいて面白いかな…と。

さらに言えば、内容を知る前に読むよりも、その本の内容を知った上でレビューを読む方が、より勉強になります

「この読者、ここの解釈を読み違えていないかな…?」「自分にとってはこんなに面白いのに、逆の感想を持つ読者もいるんだ」などといったことも分かりますので。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?