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書評 深夜食堂 安倍 夜郎  実家や故郷に帰りがちなパターンがやたらと気になった。

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この漫画の映画版が好きだ。
だから、今回は5巻まで読んでみた。

まず、主人公のマスターが違う
これは詐欺だ。

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10ページほどの短い食べ物にからんだ話しが連発で登場してくる
主役は食べ物ではなく
それを食べる人間の背景だ。
これは映画とは少しばかり違った。
1つ1つの話しが、出汁のきいたおでんみたいに心に沁みてくる。
短くて読みやすかった。

登場人物たちは、av女優にストリッパーに、偉い人もいるがおかまとか底辺の人が多い
彼らは赤裸々に自分の人生を語る
ここが避難シェルターか何かのようにだ。

何かよくわかんないんだけど
急に店にこなくなり、それで話しが終わりかけとわかる
理由がパターン化してて
実家や故郷に帰りがち
それも夢に挫折して・・・

営業時間は深夜0時から朝の7時頃まで。
メニューは豚汁定食にビール、酒、焼酎のみ。
「あとは勝手に注文してくれりゃあ、できるもんなら作るよ」

ほんと何でもつくっちゃう
「きのうのカレー」「猫まんま」「ナポリタンスパゲティ」
ナポリタンなんて、ナポリ出身のイタリア人に食わしていたよ

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普通、猫まんまとか・・・

作れと言われたら怒る


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この二人の微妙な関係性が好きだ。

おいしい顔、困った顔、泣いた顔、笑顔・・・
喜怒哀楽が凝縮した店だ。


せび、一読して貰いたい。
映画も良かったですよ。


2021 3/13













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