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感想 恋とそれとあと全部  住野 よる 住野さん乱心か!!。サブレのキャラが好きになれない。旅行の目的がおかしい。こんな小説大嫌い。

神経質な女の子サブレ。
彼女を愛する めいめい。
二人は、ひょんなことから彼女の祖父の家までの小旅行をする
夏の特別な四日間を過ごす。

夜行バスのシーンや、そこにいない友達をラインで繋いで関係性を深く描いた
まさしくアオハルの清々しいドキドキさせる前半から中盤に対して
後半、一気に物語は不穏な気配を醸し出し破綻していきます

そもそも旅の目的がおかしい

親戚のおじさんが自殺した。その理由を遺族に聞きに行くというのだ。
これ、倫理的に異常だ。

生きてることや、死ぬこととはっきり向き合った、命のエネルギーみたいなものを感じたい


そのために他人を傷つけてもいいのかい?


サブレの言った言葉でひっかかったのがあるので紹介します

自由だっていうのも、なかなか取り扱いが難しいな・・・
空を飛ぶための羽が生えてきたら嬉しいけど日常生活では邪魔だ、みたいなことかな。


サブレという女の子の複雑さがここに現れています。

僕が、この話しが好きじゃない。
まったく感情移入できない。
サブレも めいめい も嫌いで吐き気がするのは、好奇心で死んだおじさんの家族に、夏休みの課題だと嘘をつきインタビューするからです。
当然、娘にキレられます。
誰だって怒りますよ。ぶざけんなですよ。
無神経、死者に対するリスペクトが足りない。

歓待してくれたお爺さんが帰る寸前に死にかける
その時、感じた本音をめいめい はサブレに告白する

じいちゃんが危ないかもって時、俺は、わくわくした



この冷めた自分勝手な態度
鬼畜かよと思いましたよ
死はゲームじゃねぇ!!

生きるも死ぬもリアリティがない世代ということなのですかね
まるでゲーム感覚
だから、生の感情を体験したいと思った

でも、そこに見えるのは
未成熟というなの傲慢さです
ゾッとするような怖さでした。

自分に良くしてくれた人
好きな人の祖父
なのに、死にかけてた時、わくわくしたという彼
彼女は、最後のラストで、そんな薄情な彼に告白されて付き合うのです

ありえへん!!


何が何でもラブストーリーにするつもりなんだ
ふざけんなと思いました。




2023 5 9



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