書評 ベサニーと屋根裏の秘密 ジャック・メギット・フィリップス ダークファンタジーなんだけど、根っこの部分が温かい。
この憎ったらしい顔の生意気な少女が
ビーストという目玉が3つある恐ろしい生き物の生贄にされる話し
500才の男がいて、そいつはビーストに不老不死の薬をもらって長生きしている
その見返りとして、ビーストに生贄を提供している
人間を食いたいと言い出して・・・
しかたなく彼は、養護施設に行って、一番、死んでもいい悪い子を引き取るのだが
さすがに、相手は人間なので一緒に暮らしていくうちに情が通じてしまう
500才のおっさんエベニーザーは極悪と思いきや
そうでもなくて、ペットの猫をビーストに食われた話しなんか
少し泣ける話しもあって
どうやら、少女ベサニーのことにしても、殺すのは困惑している様子
なんせ、人間を生贄にするのは今回がはじめてなんです。
その葛藤やら、ベサニーとのやり取りとかが微笑ましい
棺桶リストとか言って、彼女に願いを叶えてやろうと必死になる
ダークファンタジーなのだが、根が善人のところもあり
ビーストだけが悪者になっていく
話しの展開もいいし、挿絵も効果的
読み応えありました。
どうも、次回に続く展開のようだ・・・。
2021 7 11
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