感想 機龍警察火宅 月村了衛 スピンオフ作品。短編です。闘いのシーンとかはなしなので不満足。
このシリーズはどれも長編で、大規模なテロリストとの戦いとかがモチーフで戦闘シーンが魅力なのですが、本作は短編集。
例えば、特捜のある刑事が、元は不良なのに友達で警官になりたがってた福本が死に、それを警察の叔父さんたちが犯人を見つけて、それに感化され警官になる話しとか
警察官になり、捜査のノウハウを教えてくれた先輩高木の見舞いに訪れた由起谷が、万年巡査部長と言われていた高木が、あるときを境に出世していく。その背景に気づくミステリータッチなものとか。
このシリーズには敵がいるのですが、警察内部に、それを暗示させる作品もありました。
不審死を遂げた経産省官僚。その死を探る中で浮かび上がってきたのは、龍機兵を初めとする「キモノ」開発に纏わるもの。
今、この特捜の龍機兵は最新鋭なのですが、例えば、携帯電話なんかも最新機種が発売されるがすぐにそれは「当たり前の技術」になり、数年もすれば「遅れた技術」になってしまうという感覚とかも表現されていました。
2024 3 23
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