感想 変な絵 雨穴 ユーチューバ―とか、くだらん無能と思っていたのですが、このミステリーはすごく好き。
絵にまつわるミステリー作品です。
かなりいい感じでした。
作者の雨穴さんは、性別も年齢ねわかんない覆面作家らしい。ユーチューバ―です。
胡散臭いのですが、このミステリーは読み応えあります。
最初は、絵を使って疑惑を投下し、その次も何かよくわからなくて、まとまりが悪いなと感じていたら、そこから後半になり犯人が出てきたあたりから物語は加速し、三浦という美術教師が殺害されたところとか、その遺品の絵。ダイイングメッセージなのですが、なかなか興味深いです。
たくさんの嘘や謎が内包されているということですが、そのヒントのいくつかは見逃したようです。
凝った趣向でした。
犯人の殺意に関しては、かなり自分本位で、そこだけ切り取るとホラーにも見えるのかもしれません。
絵がたくさん出てきて、その謎がわかると、話しが繋がるという形になっています。
何が謎で、何が嘘なのかも、正直に言うとよくわからない。
全部、消化しましたとは僕は言えません。
好きな謎解きは、美術教師の三浦の残した絵です。
ミステリーなので詳しくは言えませんが、それを書いた真意が理解できると、殺害された三浦さんの気持ちもわかり面白い。ただ、犯人を見つける手がかりではないところが、この絵の謎解きの面白いところです。
2023 6 6
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