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感想 機龍警察狼眼殺手 月村 了衛 今回は、ドラグーンを使った戦闘シーンがなかった。人間を描いた作品。

今回は、ドラグーンを使った派手な戦闘シーンがなかった。
このシリーズの魅力の一つなのですが、アクション重視から人の関係重視という転換をしています。
成功しているかは僕にはわかりません。

経産省とフォン・コーポレーションが進める日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄を扱った内容です。
関係者が次々と殺害されていく。それも予告殺人。護符殺人とでも言うのか。
敵に雇われたライザの元同志であるIRFの狼眼殺手と呼ばれるエンダが殺し屋として暗躍しており、こいつが最強キャラ。
今回は、そのライザとエンダの闘いでした

護符というものを送り付け、殺害するのですが
明確なパターンというわけでもなく
殺人はかなりいい加減な感じがした

技術部の刑事を人質にしたりするのですが、ライザにとっては意味のある人物なのですが
それを敵がどうして知っていたのかが・・・。

ある言葉が気にかかった

当たり前だと思ってたことが、気づいてみると、とっくに当たり前でなくなっている。しかも、みんながみんな、ごく普通にそれを受け入れている。おかしいのは俺の頭か、それとも日本と言う国のほうか。

どちらでもありません。おかしいのは世界のすべてです。


殺人や汚職、裏切りが当然の暗黒世界にいると、ほんと何が何だかわからなくなる。
そんな中でも正義を貫き通そうとする彼らは素晴らしい。

この作者のメッセージは、日本という国に生きているみんなに対して言っているような気がする。


2024 3 24


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