感想 ダレン・シャン2 ダレン・シャン 半バンパイアになった少年。しかし、人の血を飲むのに躊躇する。
バンパイアになった彼は、師匠とともに人間の血を吸う訓練をするのだが、なかなか上手くいかない
彼には、人の血を飲むことに葛藤がある。
人の血を吸わないと死んでしまう、衰えていく。
しかし、それを飲むことは悪だと思えてしまう。
必要だから、悪を行う
必要悪という考え方もある
死なないように少し貰う
それが師匠の発想だ。
しかし、それが当たり前になることを彼は本能的に嫌だと感じている。
その葛藤が二巻のキモです。
環境戦士の男の目の前で、彼は死にかけの羊に食らいつく
もう血を吸わなきゃ死んでしまうギリギリだった
環境戦士は言う
羊を殺して肉を食べるのはおかしい
菜食主義になればいいと
そして、羊を殺したことを責める
もちろん、他人の羊なので犯罪でもある
この問題は、原発の使用とか、化石燃料の大量消費とも繋がってきそうだ
地球環境にとって危険であるが
必要だから使う
その問題を生きる、食べるために羊を殺す
これは何となく似ている
その罪悪感もなしに
羊を殺すことを
原発を使うことを
石炭を燃焼させ電気にすることを
疑問に思う視点を本書は提示している
何事にも疑問は持つことだ
葛藤することだ
その上で羊を殺したり、石炭や石油を大量消費するということなら
また、意味は違ってくるのかも知れない
2022 1123
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?