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書評 まんがでわかる指名される技術 堀江貴文   ホステスの仕事術はビジネスの参考になるのだった。面白い。

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ホステスの技術をビジネスに取り入れようという企画本です。
ベストセラーになった本の漫画化。
わかりやすくタメになる。いい本でした。


ケース1、ホステスが上客に勝手に高級な飲み物を注文したケース

成績を上げようと、客がトイレに行っている間に
勝手に高級なボトルを注文し、客に激怒されます。

金持ちは金にルーズであると思われがちだが、それは違うと堀江さんは言う。
金に神経質。金を大切にしているから金持ちになったのだ。

さて、激怒した客に彼女はどうすればいいのか?
これが、このケースのポイントです

悪あがきはNGでした。

ママが彼女に教えます。
そういう時は、誠心誠意謝罪した後に「また、ご用命があればお申し付けください」と一言付け加えるだけとする。
そのようにして、次につなげるのです。

去ろうとしている人の邪魔をしてはいけない。
むしろ、戻ってくる時の為に、その人に良い印象を与えるのが良い。

人間関係はすべて利得である。クライアントにメリットがあるかどうか。何が与えられるのか。
双方が利益を得る。それがビジネスだ。

それはホステスの客との関係と同じである。


ケース2、同伴にノーメイクで私服。客が馴れ馴れしく恋人のように・・・。

同伴は、ホステスの顧客獲得のための営為努力である。
彼女は、若いのでノーメークで私服。外で顧客と会う。

それは、顧客と彼女の距離を曖昧にし、客にボーダーラインを超えさせてしまう。
自分の恋人のように彼女を扱うようになり、色々と私生活に口出しをしてくるようになり

彼女は、ついにキレる!!

客は、自分が主人公になりたくて店に来ている。

プロは、職務として接客している。
だから、客は金を支払っている。

私服を着ていたことで、彼女はプロ意識が希薄になっていたのだった。

制服は、自分を律する鎧である。
自分を律するという意識こそがプロに必要な姿勢である。

制服を着るということは、仕事とプライベートの線引きである。
自分を捨て、職務にまい進する為のものだ。

客は友人ではない。相手との緊張感は大切だ。
ビジネスに私的な感情は介在しない。
自分の欲望を封じて、感情的にならない。

今回の教訓

プロが仕事をすることは、個人的な本性を封印して、いっさいを出さぬことをいう。


ケース3、客に依存するのは危険だ・・・

ホステスが、客と別れ話しを電話でしていた。
客は激怒した。
店にやってきて「豊胸手術の為に出した120万を返せ」とすごんできた。

かけがえのないモノは、それが何であっても費用を他者に依存してはいけないと堀江さんは言う。

子会社は上場しにくい。
それは親会社に依存しているからだ。
ビジネスにおいて、依存している事実は評価を下げる。

もう1つポイントがある
大切な話し、重要な要件はメールではなく直接会って話すべきだ

こちらが伝えたい情報と、むこうが聴きたい情報は違う
故に、誤解が生じる。トラブルになる。面と向き合って伝える方が誤解されにくい。

ケース4、ホームランバッターと3割打者。どっちがいい。

ビジネスにおいては、アベレージヒッターが評価される。
ある企業に依存しているホームランバッターは、当たれば凄いが、広く浅くの企業は、常に一定の業績を残せるからだ。


本書は、ホステスの客との関係を考察することで、それをどうビジネスに生きすかを考えることを目的に書かれたものだ。

私が、感じたのはプロ意識の大切さと、依存することの怖さだった。

これはホステスだけでなく、普通のビジネスマンでも使えるメソットのような気がします。

2020 3/20


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