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書評 イニシエーション・ラブ   乾 くるみ 小説としては稚拙で楽しめないが、ミステリー小説としては4番打者級でした。

ミステリーなので何も話せない
話したら、これは犯罪級の罪である。
本書はあるトリックのために書かれたものであり
小説の筋としては駄作だ
でも、意味がわかったら
すげーーと叫びたくなり
トリックの話しをしたくなる。

鈴木という大人しい男が
繭子という女性を好きになる。
という恋愛物語。
sideAは初々しい
sideBは、浮気相手ができて彼女と別れる

ただ、それだけの話しです。
結論、つまり、仕掛けについての説明はない
わからない場合
かなりの人がもやもやすると思う

これはトリックありきの物語なのだ。
ストーリーの中に無数の伏線がうずめられていて
その中の一部しか僕は気づかなかった。


以下、未読の人は読まないでください。

ヒント

鈴木の性格や周囲の人の反応を観察してください
繭子を殴っていた鈴木
車が好きな鈴木
高圧的な態度をとる鈴木
暴力的な性格

「たっくん」という呼び方
これすごくわかりやすいヒントです
新しい彼女の美弥子が「……何考えてるの、辰也?」というセリフがあります。
ラストから二行目です。
これが大切です。

便秘で入院した。
クリスマスディナーのキャンセルが出たこと
鈴木にオシャレをして欲しいと繭子が言った理由
海に遊びに行った話し
車の免許を取って欲しいと・・・

読後、このミステリーのトリックがわからない人は
このヒントを参考にしてください。
何を意味しているのかがわかると びびりますよ。


この小説を映画化するのは、かなり無理があります。
これから見る予定ですが・・・
どうなるのでしょうか?

2020 12/13







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