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感想 可燃物 米澤穂信 文句なしの面白さ。2023年ミステリーランキング3冠達成の短編作品集です。


本書は、やたらと評判が良いのですが、読む前からハードルを上げすぎるとがっかりします。
一応、2023年ミステリーランキング3冠達成の短編作品集です。
そこまですごいかと聞かれると微妙な感じもしなくはない。

捜査一課葛警部を主役にした5編の短編。
基本、シンプルなのですが、濃厚です。
ジャンルで言うと警察小説です。

「崖の下」という作品では、雪山に遭難。犯人はばれてるのですが、凶器がない。
この凶器。
驚きました。
えー、そんなので殺せるんだとびっくりしました。


「命の恩」という短編が好みです。
バラバラ殺人事件なのですが、その犯人の動機がびっくりでした。
ちょっと、これは推理できないレベルです。
それで、こんなことができるなんて、何て人なんだと、しばらく驚きで固まりました
それくらい、この犯人の動機が驚きなのです。

ミステリーなのでネタばれを避けなければならなくて、すごくアバウトな紹介になりましたが、読んで損はない短編集でした。タイトルがヒントになる短編が多いです。ただ、ミステリーランキング3冠達成というほど圧倒的な派手さはありません。地味に楽しめる良質な短編集です。読んで損はありません。


2024  1 8
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NO 7



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